ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が世界最強を証明し、軽量級では破格となる億単位のファイトマネーをゲットする。7日開幕の階級最強を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦(横浜アリーナ)を控えた5日、同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)らと都内で開かれた公式会見に出席。同席したWBSS首脳からは優勝賞金が100万ドル(約1億1000万円)超えになるとの見通しが明かされた。

◆ファイトマネーメモ バンタム級の日本人世界王者では94年に薬師寺保栄とWBC王座統一戦に臨んだ辰吉丈一郎が1億1000万円の報酬を得たとされる。1階級上のスーパーバンタム級ではWBC名誉王者西岡利晃が11年に米ラスベガスで臨んだV7戦で100万ドル(約1億1000万円)のファイトマネーを稼いだ。海外では知名度や人気によっても報酬は左右され、8月に米グレンデールで開催されたWBO同級タイトル戦に臨んだ王者ドクボエ(ガーナ)は6万5000ドル(約715万円)だった。なお中量級では5階級制覇王者メイウェザー(米国)が15年の6階級制覇王者パッキャオ(フィリピン)戦で1億2000万ドル(約132億円)が保障され、パッキャオは16年のブラッドリー(米国)戦で2000万ドル(約22億円)が最低保障の報酬だった。