ボクシングWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(28=横浜光)が25日(日本時間26日)、米フロリダ州キシミーで12年ロンドン・オリンピック(五輪)米国代表で同級7位のジャメル・へリング(33=米国)と対戦し2度目の防衛に失敗した。

この勝者が、17年7月に三浦隆司にも勝利したWBC王者ミゲル・ベルチェント(27=メキシコ)と2団体統一戦に臨む予定。伊藤はビッグマッチを逃した。

◆WBO世界スーパーフェザー級王座戦12回戦


伊藤雅雪判定 ヘリング

井上尚弥(左)と伊藤雅雪(2019年3月17日撮影)
井上尚弥(左)と伊藤雅雪(2019年3月17日撮影)
WBOスーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量をパスし撮影に応じる伊藤(左)とヘリング(共同)
WBOスーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量をパスし撮影に応じる伊藤(左)とヘリング(共同)

【12回】伊藤は接近戦を挑むが、ヘリングにかわされる展開。伊藤は決定打のないまま終了のゴング。ヘリングは終始主導権を譲らなかった。伊藤は0-3の判定負け


【11回】ヘリングの右ジャブは的確。接近戦でもボディーを決める。伊藤はなかなか有効打を決められない。


【10回】接近戦の展開が続くが両者決め手に欠く。後半に入るとヘリングが足を使い、左ボディーなどを決めて再びペースを奪う。


【9回】流れをつかみかけた伊藤は接近戦を挑む。要所で右ストレートも決まる。ヘリングは疲労も重なり守勢にまわる。


【8回】開始から接近戦が続く。伊藤は左フック、右ストレートを決める。伊藤は接近戦に勝機を見いだす。頭をつけパンチを放つ。ヘリングのうまさを殺す作戦。伊藤が少し流れを取り戻す。


【7回】伊藤は積極的に前に出るが、パンチは単発。ヘリングはジャブを含め有効打は多い。


【6回】伊藤は懸命に接近戦に持ち込もうとするが、ヘリングにうまくかわされる。1分半にはヘリングの左が炸裂。伊藤は残り20秒で右ストレートを決めた。


【5回】伊藤か開始から果敢に前に出る。ヘリングは的確に左ストレートを決める。ヘリングが終了間際に左ストレートを連発。ペースは譲らない。


【4回】ヘリングが右ジャブから左ストレートを顔面に決める。中盤にもワンツー。伊藤は前進してパンチを放つもかわされる。接近戦を挑んでもうまくクリンチで逃げられた。


【3回】伊藤がヘリングの長いリーチをかいくぐり、懸命にパンチを放つが有効打は少ない。ヘリングは距離を保ち、的確に右ジャブを決める。


【2回】ヘリングは要所で左ボディーを決める。伊藤も手数が増えだし、残り1分で得意の右ストレートをたたき込んだ。残り30秒で右ボディーも決める。


【1回】178センチとリーチ長いヘリングのジャブ的確。伊藤も前に出て、積極的にパンチを放つ。自分の距離を保ったヘリングがペースを握る。