女子プロレス団体スターダムに所属していた木村花さん(享年22)の訃報は、海を越えてフランスでも大々的に報じられた。

26日付のル・モンド紙電子版は「ネットハラスメントの被害者 日本人女子プロレスラーの死」と報道。恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたことを伝えた上で、「テレビの中の出来事はインターネットで激しいリアクションの波をかき立て、22歳の若い女性を深く傷つけた」と記している。同紙は木村さんの経歴とともに、彼女の美しさと、衣装やブーツなどファッションにもこだわっていたことなどを詳細に紹介。リング上で放つオーラがあったとし「カリスマ的戦士」と表現した。

フランスの「20minutes」電子版は、ピンク色のヘアスタイルで笑顔の木村さんの写真を掲載。SNSで発信した最後のメッセージとされる「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね」の文章を伝えた。

ル・パリジャン紙も「日本プロレス界のスター 22歳で死去」と報道。将来性ある「カリスマ的レスラー」の辛すぎる悲報に、日本から遠いフランスでも悲しみに包まれている。(松本愛香通信員)