ボクシング元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(25=Ambition)が12月31日、東京・大田区総合体育館で、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者ストロング小林佑樹(29=六島)に挑戦すると4日、発表された。

井岡一翔(31=Ambition)-田中恒成(25=畑中)によるWBO世界スーパーフライ級タイトル戦と同日同会場で開催される。大みそか初出陣でタイトル戦に臨む比嘉はオンラインで会見し「勝てば良い年、負ければ地獄ということしかない。倒す試合を見てもらいたい」とKO勝利にこだわる姿勢を示した。

白井・具志堅スポーツジムからAmbitionジムへの移籍初戦となった今年10月の堤聖也(角海老宝石)戦は10回引き分け。約2カ月という短い試合間隔での王座挑戦となるが、試合1週間後には練習再開したという。野木丈司トレーナー(60)は「(堤戦で)思うほど打たれていない。少しあざがあり、鼓膜が緩んだ程度。体重もシェイプされている」と強調。さらに「次の試合でボクの合格点が出ればいい。まさに比嘉大吾という試合、体を作っていきたい」と自信をのぞかせた。

世界4団体でランク入りするストロング小林を下せば、WBA、WBCに続き、WBO、IBFにも世界ランク入りすることは確実。比嘉は「世界は取りたいのはもちろんですけど、前の段階で勝たないと決まらないと思う。倒し方にもよる。KOで勝って、また次につながると思う。きっちり倒して勝ちたい」とうなずいていた。【藤中栄二】