絶対王者に黒星をつけた。16年大会以来2度目のNJC制覇を目指す内藤哲也(39)が、メインイベントの準決勝で、優勝候補筆頭のIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカ(34)を下し、27日の決勝戦に駒を進めた。

先月20日の札幌大会でも同級王座をかけて激闘を繰り広げた強敵を相手に、序盤から一進一退の攻防。お互いにヘッドロックをかけあうなど、首や関節攻めを狙った消耗戦に発展した。

長丁場となった試合が決したのは27分42秒。丸め込みの応酬から、オカダが必殺のレインメーカー(短距離式ラリアット)で決めにかかったところを、内藤が間一髪で回避すると、ポルボ・デ・エストレージャ(変型グラウンドコブラ)で再び丸め込んで3カウントを奪った。

どちらが勝利してもおかしくない紙一重の争いを制したのは、内藤の執念だった。通算成績も6勝6敗の5分に戻した内藤は「明日、俺が優勝する姿を楽しみにしておいてください」と余裕の表情。王者オカダも、これには手をたたいてたたえる他なかった。

決勝戦はザック・セイバーJr(34)と対戦する。昨年9月のG1クライマックス初戦で敗北を喫しただけでなく、強力な関節技で左膝内側側副靱帯(じんたい)と半月板を損傷させられ、2カ月近くの欠場に追い込まれた相手。「あの時の借りを返す」と雪辱を期す思いは強い。ひょうひょうとしたふるまいの中にも確固たる芯を持つ男が、今度こそナンバーワンを取る。