世界ユース金メダリストでアマ9冠49戦無敗の藤木勇我(18=大橋)がデビュー2連続KO勝利を飾った。5回に強烈な右強打をまとめてフィリピン・スーパーフェザー級12位ジュフエル・サリナ(29)にレフェリーストップ勝ちした。
サウスポー相手に初回から左右ストレートを突き刺し続けた。想定外はサリナのタフネス。打っても平然とパンチを強振して向かってきた。それでも4回終了後のコーナーで「しんどそうだった」様子を見て5回にラッシュ。最後はコーナーにつめて右フックで腰砕けにして決着をつけた。
軽量級のダブル世界戦のアンダーカードで「中量級は藤木というのを見せたい」と意気込んでいたが、試合後は「全然自分の実力を出していない。点数は高くない。まあ倒したのでOKとしよう」と、6月のデビュー戦に続く連続KO勝利にも不満げ。
大橋会長は「2戦目が終わった時点で大きな試合が決まったので発表したい」と明かしている。試合後、藤木はリングの上から客席を指さして言った。「自分が小学生以来、兵庫県からおばあちゃんが応援にきてくれた。また頑張るので見に来てください」。“ザ・キング”の異名を持つ怪物くんが、このときばかりは18歳の素顔に戻っていた。【首藤正徳】
◆藤木勇我(ふじき・ゆうが)2007年(平19)12月25日、大阪市生まれ。元プロボクサーの父の影響で小学1年から兄とともにボクシングを始める。興国高で出場した全国大会(高校選抜、高校総体、国体)6回すべて制覇。23年アジア・ジュニア、24年のU-19世界選手権で金メダルを獲得するなどアマ9冠。アマ戦績は49勝(33RSC)無敗。趣味はサウナ。家族は父直樹さん(52)、母亜矢さん(46)、兄勇利(20=東農大2年)。身長170センチの右ボクサーファイター。血液型はA。

