朝久裕貴(26)は、武尊が返上したK-1スーパーフェザー級のベルトに一歩届かなかった。
「第5代王座決定トーナメント」決勝でレオナ・ペタス(30)に0-3の判定で敗れた。ライト級王者の弟、泰央(24)に続く、K-1史上初の兄弟同時王者誕生は成らなかった。
朝久裕は1回戦でナックロップ・フェアテックス(23=タイ)に1回44秒、左ボディーでKO勝ち。準決勝は横山朋哉(22)を突き出すような左のパンチで1回37秒、マットに沈めた。わずか81秒で勝ち上がったが、決勝ではペタスにうまく間合いを取られ、最後までペースをつかめなかった。
朝久裕は「体で勝てると思って強引に行きすぎた。レオナ選手は自分の距離が分かっていて上手だった」と反省とともに、相手を評価した。そして、今後について「自分自身に勝つ。正しい答えを自分で出せないといけない。K-1チャンピオンを意地でも取りに行く」と出直しを誓った。