軽量級の頂上決戦が11・1に迫る。ライトフライ級のWBC王者寺地拳四朗(30=BMB)とWBAスーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)の王座統一戦。ともに大学時代は関西のリーグ戦でしのぎを削った。対戦成績は寺地の3勝1敗。寺地が所属した関西大ボクシング部佐藤大介監督(50)と京口の大商大菅原博之監督(67)に、当時を含めた話を聞いた。
関大佐藤監督(以下佐藤) 自分は監督3年目。一ファンとして見ているが、寺地が国体予選で京口と対戦した試合でレフェリーを務めました。小気味いいボクシングをする選手という印象。体は小さかったが、距離感においては当時から超一流でした。相手のパンチをもらわず、ノーダメージで勝てる。素晴らしいテクニックを持っていた。
大商大菅原監督(以下菅原) 京口は目立った強さも戦績もなかったんですよね。それでもほとんどの試合に勝っていた。とにかく地味に、自分でしっかり練習していた。大学に入る前から「自分は卒業したらプロに行きます。プロで通用する選手になります」と言っていた。それだけ意識が高かったんでしょう。毎日走り込んで、フィジカル的にも追い込んでいた。とてもストイックでした。
お互い、アマチュア時代に磨いた技術力は間違いない。その中でも持ち味は微妙に違う。
菅原 京口は負けん気が強い。打たれたら3倍打ち返す。
佐藤 もともと体力、技術、精神力にたけていたがさらに覚えというか、吸収力が高い印象。「これをやれ」と指示すれば、すぐにやってみせる。遂行する能力というのは、だれにも負けないものがある。
お互いに強みも弱みも知り尽くしている。その上で試合の予想を聞いた。
佐藤 難しい。身内ひいきはもちろんあるが、寺地が優勢と思う。お互いにスタイルを持っているが、寺地がスピード、距離感を含め、総合力で勝っている。
菅原 寺地のジャブがじゃまですな。長引くんじゃないですか。最後の最後までもつれて、我慢比べになると思う。1パンチでKOというのはないでしょ。12ラウンド戦って、1ポイントでも上回っている方が勝つ。そんな試合になるんじゃないですかな。
時は過ぎても、ともに母校の看板も背負った大一番となる。【実藤健一】

