12年ロンドン・オリンピック(五輪)ボクシング男子バンタム級銅メダルで、元東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・フェザー級王者の清水聡(37=大橋)が頭蓋骨に響く「ダイヤモンドレフト」で世界王座を狙う。
25日、東京・有明アリーナで、五輪2大会(ロンドン、リオデジャネイロ)連続金メダルでWBO世界同級王者のロベイシ・ラミレス(29=キューバ)への挑戦を控え、17日に横浜市の大橋ジムで練習を公開し「生かせるところ生かすのがボクシング。長所を生かしていきたい」と気合を入れ直した。
公開練習にはラミレス陣営のカルロス・ベラスケス・トレーナー、カルロス・リベラ・アシスタントマネジャーが視察しており、清水の希望で練習公開時間はシャドーボクシングの2分間のみだった。清水は「どんな選手でも弱点はある。完璧な選手はいない。イメージは何パターンか用意している」と自信の笑みを浮かべた。
清水を担当する元東洋太平洋フェザー級王者松本好二トレーナー(53)は「おでこに当たっても頭蓋骨がひびでも入るんじゃないかというパンチを出す。1発でもいいので出すように願いを込めてミットを持っている。頭蓋骨が割れるんじゃないかという硬さ」と強調する。17年の東洋太平洋同級王座挑戦前、パンチの「硬度」から「ダイヤモンドレフト」と命名された左ストレートは健在。同トレーナーは「あのパンチの硬さを比較できるのは(井上)尚弥ぐらいで他にいない。ヘビー級でも倒せるのではないかという骨を砕くほどの硬いパンチ」と付け加えた。
プロ転向から7年で待望の世界初挑戦となる清水は「いつも試合する時と変わらない。毎回全力でやっている。それは五輪でもプロでも変わらない。自信? 何%とか指標は示せないが、自信はある」と言葉に力を込めた。五輪2大会連続金メダリストVS銅メダリストの対決。ダイヤモンドの拳で金メダリストを超えるための準備を整えている。
◆ダイヤモンドレフト 17年10月、プロ4戦目で東洋太平洋フェザー級王者ノ・サミュング(韓国)に挑戦前、清水がテレビ番組出演した際、お笑いコンビ「さまぁ~ず」から命名された愛称。「硬さですね。生まれつきだと思う」というサウスポースタイルから繰り出す左ストレートのパンチの高い「硬度」をダイヤモンドに込めている。命名直後の王座挑戦ではレフェリーストップによる5回TKO勝ちで新王者となった。

