諏訪魔(47)が「3冠ヘビー級王座争いからの撤退」を、わずか2日で撤回した。

諏訪魔は13日の大阪大会で安斉勇馬の持つ3冠ヘビー級王座に挑戦し、ベルト奪取に失敗。試合後「俺にとっての3冠は今終わった」などと話していた。

諏訪魔はこの日の横浜大会「やのハートクリニックpresents Evolution6 +バカの時代」でメインイベントに登場。鈴木秀樹&ミスターBと組み、斉藤ジュン&斉藤レイ&“ミスター斉藤”土井成樹の「斉藤ブラザーズ」と対戦した。

白マスクで登場したミスターBがいきなり土井にマスクをはがれ、諏訪魔の同期、雷陣明だと分かってしまうアクシデントもあったが、最後は諏訪魔がバックドロップでジュンから3カウントを奪って勝利した。

諏訪魔は試合後、エボリューションのメンバーと一緒にリング上であいさつ。「いきなりだけど、エボリューションの全日本プロレスでの活動を終わりにしたいと思う」と宣言した。

するとファンから「えー」と否定的な反応。さらに田村男児、佐藤光留、鈴木秀樹、雷陣明と1人ひとりに、まるで別れのあいさつのように思いを伝えていると、鈴木から「それぞれああやれ、こうやれって。あなたはどうするんですか? 3冠を撤退して、王道トーナメントも撤退して。どうするんですか? 中途半端なことするなら引退しろ。やるならしっかりやれ。お客さんに失礼だ!」と言われてしまった。

諏訪魔が「しっかり答えを出す。それまで待ってろ」と返事すると、今度は佐藤が熱のこもったメッセージ。「なんとなくちょっとエボリューションが今、全日本のリングに必要じゃないのかなっていう空気、感じてて。ダンちゃん(田村)とも、別の道かなと思って今日迎えて。ちょっとしんみりなってたのに、諏訪魔がバカで、俺たちが路頭に迷いそうなんだよ、今。俺たちはどんなにこのエボリューションという名前が、全日本のリングからなくなっても、俺はわかってるよ。諏訪魔のいるところが全日本プロレスで、諏訪魔のいるところがエボリューションだから。それはこれからもずっと変わんないから。分かったよな、それでいいよな。だから中途半端なこと言わないで、これからもずっとエボリューションすることを、このお客さんに誓ってくれよ!」。

すると諏訪魔は「分かったよ、エボリューションやろう! 俺も男だ、3冠もまだまだ目指すよ」と3冠撤退宣言をわずか2日後に撤回した。

これに対して鈴木が「ちょっと待て。お前、男だったら1回言ったこと守れよ。撤退しろ!」と要求すると、諏訪魔は「男に二言はねえよ」という答え。これには会場のファンから「だからどっちなんだよ!」というヤジが飛んだ。そのまま諏訪魔は「エボリューションは永遠に不滅だ、オイ!で締めたいと思うので、みなさん、ご起立よろしくお願いします」と話し、大会を締めてしまったので、ファンは諏訪魔の本心が本当はどちらなのかはっきりとは分からないまま帰路に就くことになった。

バックステージではまず田村が「(エボリューションは)全日本では最後という話でした。ただエボ女(諏訪魔と石川修司が率いる女子プロレス団体。全日本と業務提携という形式を取っている)もあるし、そこでエボ男もあるし。そこでまたがっちりやっていくんで。俺も進化していくから。俺なりに進化するんで。俺は俺の道を行きます」と説明した。

その後、バックステージに現れた諏訪魔は「頭パニクってるよ。王道トーナメントも、3冠も。でもお客さんがすべてだな。佐藤も熱いこと言うしよ」と話し、ファンの熱意に動かされたと説明。形はどうであれエボリューションは継続し、諏訪魔個人としては今後も3冠戦や王道トーナメントで戦っていく見通しとなった。【千葉修宏】