ボクシング3大世界戦の前日計量が29日、横浜市内のホテルで行われた。WBA、WBC世界フライ級統一王者の寺地拳四朗(33=BMB)は、WBC同級2位リカルド・サンドバル(26)とともに一発クリア。勝てば、年内に自身初の海外試合も視野に入る防衛戦で、存在をアピールする。ベルトを目指すWBA世界バンタム級2位比嘉大吾(29)は100グラムアンダーの53・4キロでクリアし、同ライトフライ級1位高見享介(23)も計量をパスした。

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計量直後とは思えないほどの肌つやの良さで、寺地は順調な仕上がりを感じさせた。「体重の落ち方も良くて、うまく調整できた」と200グラムアンダーの50・6キロでパス。「ハッピーな感じ」とほおを緩めた。

計量後の「ご褒美」は豪華だ。1個1000円の高級品を使う卵かけご飯、ホテルのシェフが仕込んだ特製から揚げ、さらに自家製カニみそ汁、有名店の「お濃茶タルト」やシャトーブリアンカツサンドを用意。「もうこれが楽しみで」という好物をそろえて、最高の状態でリングに立つ。

スーパーフライ級への転級も視野に入れるが、フライ級での、今回の防衛戦が海外戦につながる可能性もある。現在、ボクシング界を席巻するサウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を運営する同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官から参戦ラブコールを受けている。12月27日、リヤドで開催されるビッグ興行で、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32)がメイン予定とされる。既に同長官は、寺地の対戦相手のリストアップもしているといい、大きな負傷なく防衛に成功すれば正式オファーが届く見通し。この日、海外戦への意欲があるかとの問いに「はい」と答えた寺地は「話があれば行けますよという感じ」と歓迎した。

米国での試合配信が決まるなど海外からの注目も高まり、全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド」を9位から上げるチャンスにもなる。横浜決戦は、今後のビッグマッチを懸けた一戦にもなる。【永田淳】

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