26年5月の注目対決へ、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)がWBC、IBF世界バンタム級統一王者中谷潤人(27=M・T)と「初競演」することが14日、分かった。12月27日、サウジアラビア・リヤドの最新鋭会場、ANBアリーナでの開催興行が最有力。井上はWBC世界スーパーバンタム級1位アラン・ピカソ(25=メキシコ)との防衛戦、中谷は同級転向初戦として井上の練習パートナーを務めたWBC世界同級8位セバスチャン・エルナンデス(24=メキシコ)戦が急浮上した。
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来年5月頃に対戦を約束した井上、中谷が同じ興行に参戦する。アフマダリエフ戦をクリアした井上は25年の4戦目としてサウジアラビアに初進出。同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官(44)からの指名で、ピカソとの防衛戦に臨むことが濃厚だ。5月の米ラスベガス戦でも対戦候補に挙がった挑戦者となる。前回はピカソ側の意向で対戦が流れたため「因縁マッチ」とも言える。
一方、中谷は注目の日本人対決に向けた「前哨戦」として井上とゆかりのある選手との対戦になりそうだ。有力候補に急浮上したセバスチャン・エルナンデスは昨年11月、サム・グッドマン(オーストラリア)との対戦を想定した井上のスパーリング相手として来日している。世界ランクでもWBC8位、WBO10位と申し分ない。中谷が意向を示しているバンタム級の世界ベルト返上後にも最終決定しそうだ。
米老舗専門誌ザ・リングのパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級の垣根を越えた最強ボクサー)ランクで井上は2位、中谷は7位。世界に認められる指標となるPFPランク入りの2人が対決へのスタンバイを披露するリングになりそうだ。
2人が参戦予定の興行は日本とサウジアラビアの外交関係樹立70周年記念イベントとなる。元WBA、WBC世界フライ級王者寺地拳四朗(33=BMB)らも参戦オファーを受けるなどファンにとって注目の興行となりそうだ。
◆ANBアリーナ リヤド中心地にある約8000人収容の最先端アリーナ。前名称はザ・ベニューでアラブ国立銀行(ANB)が命名権を取得。最新の視聴覚技術、音響品質を誇り、イベントのニーズに合わせ、会場内レイアウトも変更可能。今年5月、4団体統一スーパーミドル級王座統一戦となったサウル・アルバレス(メキシコ)-ウィリアム・スカル(キューバ)戦などボクシングや総合格闘技UFCも開催。他スポーツでは世界のトップテニス選手が集うキングススラム、eスポーツW杯などが開催。

