第3試合のシングルマッチで水森由菜が同門の後輩、金屋あんねを下した。
ともにCOSMIC ANGELS(コズエン)に所属し、今大会から開幕した『第16回ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ戦~』にコンビで出場する予定の2人だが、10月27日の後楽園大会であんねが敗れた際、水森の「新人も先越されて、もう勝ってないのあんねだけだよね」「本気で勝ちたい?」という辛辣な叱咤にあんねが反発。「タッグリーグなんて辞退してやる!!」とタッグ解消を宣言したことで、水森が「負けに慣れ続けてるあんた見るの本当嫌なんだよね」と一騎打ちを提案し、この日の直接対決が実現していた。
試合は開始前のコール時にあんねが水森へ奇襲攻撃を仕掛けて幕を開けた。あんねは思い切りの良いドロップキックやキレのある丸め込みで水森を追い詰め、気持ちのこもった張り手を打ち込んで健闘を見せた。しかし、25年3月沖縄大会であんねのデビュー戦の相手を務めた水森は、後輩の思いを真っ向から受け止めると、最後は必殺の熊本の不沈艦(ラリアット)を豪快に叩き込み、7分7秒、貫禄の3カウントを奪った。
試合後、水森は「あんね、ごめん! あんたが、負けたくて負けてるわけじゃなくて、勝ちたくても、どうしても勝てないの、私が誰よりも知ってるよ!」と涙ながらに呼びかけた。そして「すごいあんただからこそ、今のこの状況に、私が一番悔しいんだよ! なんで勝てないのって。デビュー戦した私が、一番あんたのことをすごいって思ってるから。あんたは、本当に、すごいレスラーだから」と本音をぶつけた。
すると、あんねも感情を決壊させ「私だって! デビュー戦で、ゆなもんさんから勝てなくて、そっから、はい上がってはい上がっていこうって、思ってて。けど、現状は、初勝利もできてない。同期にも勝てない。同期はもう、初勝利もして、ベルトも獲ってるっていうのに、私だけ、ずっとスタートラインにいるままで……悔しいんですよ!」と号泣しながら胸中を吐露。「けど今日、ゆなもんさんと、戦えたこと、誇りに思います」と頭を下げた。
水森は「本当に気持ちで、私に食ってかかってきた、あんたの気持ち、すごい、懐かしいなって思ったよ。これがあれば、絶対大丈夫」とうなずき、「あんね、もう1回聞くよ。あんた本当に、勝ちたい?」と再確認。「勝ちたいです!」と叫ぶあんねに対し、水森は「じゃあ、このタッグリーグ、一緒に修行しよう。だから私たち、このタッグリーグは、辞退…!」と発表しようとした。
するとあんねは「やだやだやだやだ!」と必死に首を振り、「今日ゆなもんさんとこうやって戦って、私、このタッグリーグで絶対勝ちたい! 隣にいて、ずっとずっと見てくれてるゆなもんさんがいるから、私、辞退なんてしたくない! 一緒に、戦ってください! 私の、初勝利、隣で見ててください。絶対勝ちますから!」と懇願。覚悟を確かめた水森は「その言葉信じるからね。わかった。じゃあ、タッグリーグ、一緒に、あんねの大逆転の花、咲かせます。一緒に見ててください。あんね、やるぞ!」と快諾。「トロピカルー、ハイサーイ!」の掛け声を2人で響かせると、3日の静岡・キラメッセ沼津大会が初戦となるタッグリーグへ力強く再出発を誓った。

