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第4回大相撲総選挙
担当記者が大予想
稀勢の里V4だ!やるときはやる/今村キャップ
夏場所14日目 稀勢の里は白鵬を突き落としで破る1位 稀勢の里 6位 逸ノ城 2位 遠藤 7位 白鵬 3位 照ノ富士 8位 勢 4位 安美錦 9位 妙義龍 5位 豪栄道 10位 旭天鵬
遠藤、照ノ富士の猛追をしのいで、稀勢の里が不動の4連覇を果たすと見ました。
序盤5日間を無傷で乗り越えられたのは、2年前の夏場所が最後。下位力士に取りこぼしてしまう“悪癖”は相変わらずです。ただ、ファンはそんな「あと1歩で期待を裏切られる」ことも魅力だと感じています。それは昨年のコメントでも明らかになりました。
確かに、ここ1年間の成績を見ると、懸かる期待に応えられていません。存在感は薄れがちです。でも、今場所の白鵬戦のように突然? やるときはやる。やっぱり、どこかに期待を寄せてしまうのも稀勢の里。この一番によって、やはり1位を奪うと見ました。
2位は、昨年と同じく遠藤です。左膝のケガを周囲の誰もが不安視し、心配しながら、終わってみれば6勝も挙げる頑張りでした。大銀杏(おおいちょう)もようやく結えた場所で、心打たれた人も多いのでは。
3位の照ノ富士は、今場所の最大の目玉でした。人懐っこい素顔と、怪力を発揮する土俵上とのギャップに魅了された人も多いに違いありません。
4位の安美錦は白鵬戦後の涙など、今場所はまたひと味違う素顔が見られたことが“アピールポイント”に。豪栄道は大関としては8勝止まりと物足りないながらも、やはり白鵬を倒せる数少ない力士だということを証明しました。6位には急成長の逸ノ城を。最近の言動で話題を振りまくことが多い白鵬は昨年より順位を下げてしまうのではないでしょうか。10位の旭天鵬は、40歳という年齢から同世代の星として共感を呼ぶ気がします。【相撲担当キャップ=今村健人】
強さよりパーソナリティー反映し遠藤が1位/渡辺記者
夏場所3日目 旭秀鵬ののど輪攻めにのけぞる遠藤1位 遠藤 6位 勢 2位 逸ノ城 7位 豊ノ島 3位 稀勢の里 8位 安美錦 4位 照ノ富士 9位 魁聖 5位 白鵬 10位 隠岐の海
集客や懸賞本数などで、あの若貴時代以来の相撲人気到来だという。その理由が22年ぶりに現場復帰しても正直、分からない。数字で示されても空気で感じられない。土俵上の勝負、相撲の妙など、当時に到底かなわないと思う。
ならば人気の原因は…。いわゆる「好角家」ではない、国技館で相撲そのものより力士の往来に熱視線を注ぐファンによる力が大きいと思う。そんなファンが推すのは、番付の上下や強さより、力士のパーソナリティー。ネット投票ではより反映されそうだ。
というわけで1位は単純にイケメン、そして「日本出身力士」として優勝や横綱への待望論から遠藤。痛々しい姿で星を挙げた夏場所の土俵も、気骨の強さを見せてポイントを上げたはず。デッカイ体で力強そうなのに、どこか頼りなげで何か力を貸してあげたい―なんて母性本能をくすぐる逸ノ城も上位にランク。同様に「あなたの優勝を何年たっても待ってます」の期待を込めて稀勢の里もベスト3入りでしょう。
今が旬の照ノ富士、ヒール役に転じ逆に人間味が出てきた感のある白鵬、歴代の益荒雄や寺尾の系譜を嗣ぐ勢が続くとみた。【渡辺佳彦】
ケガとも闘った6勝 遠藤への支持広がる/木村記者
夏場所初日 今場所から大銀杏姿を披露した遠藤1位 遠藤 6位 照ノ富士 2位 稀勢の里 7位 逸ノ城 3位 勢 8位 妙義龍 4位 豪栄道 9位 佐田の海 5位 白鵬 10位 栃ノ心 純粋に、国技館での声援の大きさで予想した。1位は遠藤。大銀杏(おおいちょう)を結った夏場所は、痛めていた左膝が万全ではない中で強行出場。序盤は初日から6連敗と元気がなかったが、徐々に相撲勘が戻ってきたのか終盤に白星を増やして6勝を挙げ、幕内残留を決めた。もともと人気がある上に、けがを押して出場して及第点の白星をつかんだことで、さらに支持を広げると予想した。
2位は、稀勢の里だ。日本人力士の中で実力NO・1というのは、異論はないだろう。ただ、下位への取りこぼしや、大一番での勝負弱さという以前からの“弱点”がなかなか改善されず、悲願の初優勝&横綱昇進はいまだかなわない。それでも、そんな「未完さ」も日本人の好みではないだろうか。期待票も多いと見た。
3位には、やや穴目かもしれないが、勢を挙げる。端正な顔立ちから女性ファンも多く、地元大阪からも熱狂的支持者が場所へ駆けつけている。夏場所では前に攻める相撲が目立ち10勝した。土俵入りでは、遠藤の次に「オーッ」という歓声が大きい。
4位は豪栄道。大関昇進後は満足いく成績が残せていないが、昨年の大相撲総選挙時点では関脇だったので「昇進票」の上積みがあるのでは。5位は史上最多優勝記録を更新した白鵬。本来なら、もっと上位が妥当かもしれないが、審判部批判問題での支持減が懸念されるので、この順位に留めた。【木村有三】
実力と人気の新大関「てるる」照ノ富士だ/桑原記者
夏場所8日目 勝ち名乗りを受ける照ノ富士1位 照ノ富士 6位 遠藤 2位 逸ノ城 7位 豪栄道 3位 千代丸 8位 旭天鵬 4位 白鵬 9位 宝富士 5位 稀勢の里 10位 鶴竜
1位は大逆転で初優勝、大関昇進まで決めた照ノ富士で決まりです。一気に注目を集め、女性ファンの間では「てるる」の愛称まで生まれた人気、実力を兼ね備えた力士。もう逸ノ城と間違えられることもないでしょう! 2位はその逸ノ城。CM効果は抜群で、初日に白鵬を破り、来場所の関脇返り咲きも確実にしました。「将来の横綱候補」と称される2人のワンツーフィニッシュです。
3位は千代丸。最近SNSを通じて愛くるしい寝顔などが公開され、女子には絶大な人気を集めています。8日目の貴ノ岩戦では顔を突っ張られて「もし傷ができたら、殴り込みに行こうかと思った。今夜は寝られそうにない」と怒りをあらわ? にするなど、美意識も高い。
史上初となる2度目の7連覇を逃した白鵬も、これまでの功績と存在感は健在で安定感は変わらず4位。3連覇中の稀勢の里は結果的に優勝次点だったものの、印象はいまひとつで5位にダウンか。6位は左膝の負傷を乗り越えて6勝を挙げた遠藤、7位には捨て身の覚悟で白鵬に土をつけた豪栄道がランクイン。8位に幕内通算出場記録を更新したレジェンド旭天鵬、9位に新三役が確実な「角界のマツコ」こと宝富士、10位は復帰に期待を込めて鶴竜で、どうでしょう?【桑原亮】
36歳の悔し涙…安美錦の生き様に魅力/佐々木デスク
夏場所5日目 金星を逃し悔し涙を流す安美錦1位 安美錦 6位 日馬富士 2位 稀勢の里 7位 妙義龍 3位 遠藤 8位 白鵬 4位 照ノ富士 9位 豊ノ島 5位 勢 10位 逸ノ城
番付と人気は、ある程度比例すると思う。強い力士には、誰もが一目置く。だが、好角家は土俵上の取組だけを見ているわけでない。その力士の生き様にも目を向けている。人間性を含めた力士の魅力が、票に反映されるのではないか。
今年の夏場所も、力士の人間味あふれる姿がいくつもあった。中でも、白鵬をあと1歩まで追い詰めた安美錦が印象深い。5日目の取組後、支度部屋で泣いた。15年以上も付け人についた扇富士が場所前に引退。はなむけの白星を贈れなかったことを口にし、いつもはひょうひょうとしたベテランが、感情をあらわにした。負けたものの、相撲っぷりは見事だった。
大相撲総選挙のたび、私が楽しみにしているのは、なぜその力士を選んだかという投票理由の欄を読むことだ。書き込みは任意にもかかわらず、多くの方が愛情を込めて詳しく書いてくれる。力士の勝ち負けだけでなく、その所作やインタビューでのコメントなど、あらゆる側面がよく見られていることをいつも実感する。
投票結果は気になるが、得票数を機械的に集計するだけで終わらせたくない。なぜ支持されたのか、上位力士の感想も合わせて、後日、当欄でお伝えしたい。【担当デスク=佐々木一郎】


