20日に急性心不全により、43歳で死去した大相撲、元大関貴ノ浪の音羽山親方(本名浪岡貞博)の通夜が21日、名古屋市守山区の斎場で営まれ、貴乃花親方(元横綱)や大関稀勢の里ら約300人が参列した。喪主は妻の陽子さん。
通夜には浅香山親方(元大関魁皇)や錣山親方(元関脇寺尾)のほか、現役時代は同部屋だった高田川親方(元関脇安芸乃島)も参列。貴乃花親方らとともに無言だった。玉ノ井親方(元大関栃東)は「急すぎて何も言えない」と沈痛な表情で、同じ貴乃花一門の阿武松親方(元関脇益荒雄)は「彼の遺志を継ぎ、強い力士を一生懸命育てるだけだ」と悼んだ。小結逸ノ城は「プロに入る前から教わった。ありがとうございましたと言った」としのんだ。戒名にはしこ名の「貴」や本名の「貞」が入れられた。
青森県三沢市出身の音羽山親方は元横綱3代目若乃花、貴乃花と同じ藤島部屋(後に二子山)に所属し、スケールの大きな取り口で1990年代の大相撲ブームの一翼を担った。優勝2度を果たし、大関には通算37場所在位。2004年夏場所限りで現役引退後は、貴乃花部屋で後進の指導に当たり、ことし2月からは日本相撲協会の審判委員を務めていた。

