東横綱白鵬(30=宮城野)が新小結宝富士(28=伊勢ケ浜)にてこずったものの、35度目の優勝へ白星スタートを切った。

 土俵中央で体をぶつけながら差し手争い。宝富士に先に右四つに組まれて土俵際に押し込まれた。寄り返して土俵中央に戻ったが、右半身の体勢で動きが止まった。「あそこは我慢。辛抱。出るか引くか、タイミングを計っていた」と、最後は左を巻き替えて差すと寄り切った。1分13秒の大相撲にも余裕はあった。

 先場所は7連覇を逃しただけに「多少緊張感を持って臨んだ」と賜杯奪回への決意をうかがわせる。取材中に付け人に「車にiPad(アイパッド)用意しとけよ」と指示した。故郷モンゴルでは国民的祭典ナーダムを開催中で、中でも注目はモンゴル相撲。一仕事を終えると血が騒いだようで、支度部屋から足早に車へ乗り込んだ。