横綱白鵬(31=宮城野)が、4場所ぶり36度目の優勝へ王手をかけた。

 初場所で敗れた大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)を左で張るとすぐに左上手を引き、右四つ十分。「いいところが取れた」と、そのまま相手の出足も利用して豪快に上手投げを決め13勝目を挙げた。

 2日連続で、直前に1差の稀勢の里(29=田子ノ浦)、豪栄道(29=境川)の2大関が勝利。「気にならないと言えばウソになりますね。大関として立派な相撲を取っている。次は自分の番という気持ちでした」と、追われる重圧も力に変えた。

 4場所ぶり36度目の優勝へ、残り1番。「いろんなイメージをしながら自分の相撲を取っていきたい」と、千秋楽の横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)戦を見据えた。