大関豪栄道(30=境川)が、西前頭筆頭宝富士(29=伊勢ケ浜)を下し、白星スタートした。

 立ち合いで低く当たって右前まわしを取り、相手の引きに乗じて一気に押し出し。「だいたいイメージ通りにできました」と、相手得意の左四つを封じてうなずいた。

 12勝を挙げた春場所中に右太ももの肉離れを起こしたため、慎重な調整が続いていたが「まあ、こういう時もありますよ」。場所直前に関取衆との稽古を再開して追い込んだ。稽古不足は否めないが「場所に入ったら1日1日集中してやるだけです」とプライドものぞかせた。

 今後は東前頭2枚目正代(24=時津風)ら、台頭してきた若手との対戦も控える。それでも「普通にやるだけ。自信を持ってやるだけです」と、最後まで淡々と話した。