大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)に新大関として臨む高安(27=田子ノ浦)が2日、愛知・長久手市内に宿舎を構える部屋で朝稽古した。

 前日1日は、二所ノ関一門の連合稽古で小結琴奨菊(佐渡ケ嶽)、平幕の北勝富士(八角)の2人を相手に10戦全勝。小結嘉風(尾車)に2勝7敗と苦杯をなめた兄弟子の横綱稀勢の里(30)とは大きく明暗を分けた。

 その稀勢の里はこの日、大事を取ったようで稽古を休んだが、高安は若い衆相手に、受けてからの攻めなど約20分にわたって稽古をつけた。猛暑もありスタミナを奪われがちの季節。前日の連合稽古も「10番やっただけでも、だいぶ体にこたえた。夏の稽古は厳しいですね」と振り返るように疲労の色は隠せない。それでも「まだ体力がないからスタミナをつける稽古をやりたい。まだまだ稽古量が足りないから、来週からしっかりやりたい」と、自らに厳しさを求めた。