角界に衝撃が走った。大相撲の横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が、10月の秋巡業中に行われた酒席で、東前頭8枚目の貴ノ岩(27=貴乃花)に暴行を加えていたことが14日、分かった。

<角界主な暴力事件>

 ▼力士暴行死亡事件 07年名古屋場所前、犬山市の時津風部屋宿舎で時津風親方(元小結双津竜)が厳しさなどで脱走した17歳の序ノ口力士の額をビール瓶で殴った上、力士数人に“かわいがり”を指示。金属バットなども使った暴行で死亡させた。同親方と兄弟子3人が傷害及び傷害致死などの容疑で逮捕。同親方は相撲協会を解雇され、実刑判決を受けた。

 ▼元朝青龍泥酔暴行事件 10年初場所中に都内で横綱朝青龍が泥酔して暴れ、警察が出動する騒ぎに。被害者として朝青龍の個人マネジャーが名乗り出たが、その後、被害者が一般男性だったことが判明。示談となったが、相撲協会は同2月に引退を勧告し、朝青龍は引退届を提出した。

 ▼親方のマネジャー暴行事件 宮城野部屋の部屋付き親方の熊ケ谷親方(元十両金親)が15年名古屋場所中に付け人の一般男性を金属バットで殴打し、同9月に傷害容疑で逮捕された。同親方は後日、相撲協会を解雇された。