日本相撲協会の危機管理委員会が20日に発表した報告書では暴力事件の再発防止策を提言した。事件の風化をさせないために、「暴力追放の日」(仮称)を制定して暴力行為の撲滅を目指して活動していることを社会に表明すべきと指摘。行動規範の策定もして協会員全員がいつでも参照するよう指導することも検討課題とした。

 報告書を受けて理事会では外部の有識者らを入れた「再発防止検討委員会」を設置することを決めた。2007年に時津風部屋で起きた暴行死事件の際にも「再発防止検討委員会」を結成したが、再び暴力事件が発生したことを重く受け止めた。