白鵬らの母国モンゴルの人々からは20日、処分は当然との声が上がる一方、相撲界がモンゴル人力士に圧力をかける狙いがあるのではないかとの不満も出た。

 モンゴル相撲の関脇に相当するガンボルドさんは「(暴行事件の現場にいた)横綱2人は暴行をちゃんと止めなかった。非人道的な行動をやめさせるのは誰もがするべきことだ」と話し、いずれの処分も当然だとした。一方、エルデンチュルーン元外相は元日馬富士関の引退は「日本相撲界にとって大きな損失だ」と悔しい思いを打ち明けた。その上で日本の相撲界に対し「さまざまな理由でモンゴル人の力士に圧力を加え、追い出すつもりなのではないか」と不信感を口にした。

 首都ウランバートル市の男性会社員、ドルジさんは「相撲協会の処分よりも(元日馬富士関への)刑事処分がどうなるのかが気になる」と話した。