4場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、引退した元日馬富士関について初めて言及した。27日、都内の部屋で稽古後に「いろいろと勉強させてもらったし、若い時から切磋琢磨(せっさたくま)してきた。横綱になってからも力をつけてもらった。そういう部分は後輩たちに伝えていきたい」と語った。本場所での取組よりも、一緒に参加した合宿などを挙げて「いっぱい稽古したから。思い出はたくさんある」と、しみじみと話した。

 この日から本格的に稽古を再開。弟弟子の大関高安と三番稽古を行い、12勝6敗と圧倒した。高安との稽古は11月の九州場所で休場して以来といい「さすが、若い衆とは違うね」と、心地よい疲労感を味わっていた。初場所に向けては「感覚は良かった。しっかりと体をつくっていきたい」と、出場に前向きに話していた。