大相撲の関脇御嶽海(27=出羽海)が、11月場所(8日初日、東京・両国国技館)で1年ぶりに東の関脇に就き、三役常連の力士として「懐かしいなって思いながら、もっと気を引き締めてやらないとなと思う」と責任感を口にした。29日、都内の部屋で若い衆を相手に20番相撲を取って調整。電話取材で自身の状態について「悪くない。(稽古では)まわしにこだわらず押し相撲で我慢して勝っている」と、好調をアピールした。

3場所連続の関脇で7月場所は11勝、秋場所は8勝だった。大関昇進に向けて、今場所も最低限の目標として2桁白星が求められるが「まずは自分の相撲を。先場所取れなかったので今場所取るのが一番の目標。その日の一番、目の前のことを意識してやりたい」と淡々。故郷長野からは、旬の時期より早めにりんごが届いたという。「これから今年もいっぱい届くのかなって思う。(台風の)被害がすごかったので、それ食べて力出して」。地元の期待を感じながら、1年納めの場所に向けて調整を重ねる。