日本相撲協会は21日、元関脇勢(34=伊勢ノ海)の引退、年寄「春日山」襲名を発表した。

05年春場所で初土俵を踏み、11年九州場所では新十両優勝。12年春場所で新入幕を果たすと、身長190センチ超えの体格をいかした右四つを武器に、金星5個獲得、敢闘賞4度受賞と活躍した。巡業や花相撲では相撲甚句を担当しプロ顔負けの美声を披露するなど、土俵内外でファンからの注目を集めた。また、18年には女子プロゴルファーの比嘉真美子との婚約を公表し、話題となった。

十両だった1月の初場所千秋楽では左手親指を骨折して休場し、入門から続いていた連続出場が1090回(当時現役3位)で止まった。2月に手術をしてリハビリに励んだが、幕下に陥落した3月の春場所と5月の夏場所を全休。この日発表の名古屋場所の番付は東三段目21枚目だった。通算成績は546勝545敗14休。今後は伊勢ノ海部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたる。

◆勢翔太(いきおい・しょうた)。本名・東口(とぐち)翔太。1986年(昭61)10月11日、大阪・交野市生まれ。小4から武隈親方(元大関豪栄道)と同じ相撲道場に通う。05年春場所初土俵。11年九州場所新十両、12年春場所新入幕、14年九州場所新小結、16年夏場所新関脇。通算546勝545敗14休。金星5個、敢闘賞4回。得意は右四つ、寄り。趣味はカラオケ