西前頭10枚目の妙義龍がただ1人、1敗を守った。千代ノ皇と対戦し、押し込んで寄り切った。7勝目とベテランが勝ち越しに王手をかけた。 新横綱の照ノ富士は玉鷲にひやりとさせられたが、最後は寄り切り8連勝。まずは勝ち越しを決めた。 かど番の大関貴景勝は大栄翔をはたき込み、星を五分に戻した。もう1人の大関、正代は琴ノ若に完敗で3敗目を喫した。
同体で取り直しとなった豊昇龍と逸ノ城の一番
幕内
魁聖(3勝5敗千代丸) | ● | 押し倒し | ○ | 千代丸(5勝3敗) |
輝(4勝4敗) | ● | 押し出し | ○ | 徳勝龍(3勝5敗) |
豊山(4勝4敗) | ● | 突き落とし | ○ | 剣翔(4勝4敗) |
★豊山「腕を引っ張られて、のけようとしたところをタイミングよく引かれちゃった。のど輪で攻めすぎたのかな。よしと思って安易に前に出てしまったのが悪かった
一山本(3勝5敗) | ○ | 寄り切り | ● | 栃ノ心(2勝6敗) |
☆一山本「(栃ノ心には)先場所押していって、組んで負けた。それを反省して、引っ張り込まれそうになっても我慢しました。徹底して、まわしだけは取られないことを意識しました」
千代の国(6勝2敗) | ○ | 押し出し | ● | 琴恵光(2勝6敗) |
☆千代の国「良かったと思います。思い切りいこうと思いました。狙い通りというか、良かったと思います」
千代ノ皇(3勝5敗) | ● | 寄り切り | ○ | 妙義龍(7勝1敗) |
☆妙義龍「土俵際、詰めはあまかったですけど。体は動いています」
★千代ノ皇「残すところまではよかったのですが、攻めるの遅れたのが(負けた)原因ですね。体自体は動いているので、前に出られるように頑張ります」
隠岐の海(6勝2敗) | ○ | 寄り切り | ● | 千代大龍(4勝4敗) |
志摩ノ海(3勝5敗) | ● | 送り出し | ○ | 遠藤(6勝2敗) |
碧山(4勝4敗) | ○ | 突き出し | ● | 照強(3勝5敗) |
☆碧山「(照強を)絶対に中に入れないように意識したっす。(3日続けて)小さいお相撲さんばかりでやりづらさはあるけど、中に入れないことを意識しました」
宇良(4勝4敗) | ○ | 押し倒し | ● | 翔猿(4勝4敗) |
☆宇良「入門してから時間がたちましたけど、対戦できたのはうれしかったですね。ずっと翔猿関の活躍を高校生の時から見ていて、体も大きくないのにすごいなと思ってみていました。その時のことを思うと、この土俵で戦えたのは勝ち負けに関係なくうれしかったですね」
英乃海(3勝5敗) | ● | 送り出し | ○ | 阿武咲(6勝2敗) |
若隆景(4勝4敗) | ○ | 寄り切り | ● | 宝富士(4勝4敗) |
霧馬山(5勝3敗) | ● | 押し出し | ○ | 隆の勝(4勝4敗) |
☆隆の勝「なるべく(霧馬山にまわしを)取らせないようにしたが、組んでしまった。慌てずに距離を取れた」
高安(3勝5敗) | ● | 上手投げ | ○ | 千代翔馬(1勝7敗) |
豊昇龍(2勝4敗2休) | ○ | 寄り切り | ● | 逸ノ城(3勝5敗) |
☆豊昇龍「(再出場での勝利に)何より勝ちたいと思っていたので、勝って良かったです。喉がアレで、声が出なくなったので2日間熱を出して、昨日朝からだいぶよくなったので、今日頑張りました。もう大丈夫です」
御嶽海(6勝2敗) | ○ | 引き落とし | ● | 明生(3勝5敗) |
正代(5勝3敗) | ● | 上手投げ | ○ | 琴ノ若(3勝5敗) |
☆琴ノ若「自分は自分の力をしっかり出して向かっていくしかなかった。立ち合い持って行かれたけど、真っ向から向かって出し切れたと思います。(初めての上位総当たりで)まだ及ばないところがたくさんある。来場所また力をつけて前向きにいきたい」
★正代「前に攻めていた分、うかつに前に出てしまった。土俵際で(相手を)正面に置くことができなかった」
大栄翔(5勝3敗) | ● | 叩き込み | ○ | 貴景勝(4勝4敗) |
☆貴景勝「集中していきました。押し相撲同士だし気持ちで積極的にいこうと。(星が五分になったが)初日から変わらず明日の一番も頑張ります」
★大栄翔「立ち合いから先に攻めたかったんですけど、完璧に先に攻められました。立ち合い負けして、後手後手になった」
玉鷲(3勝5敗) | ● | 寄り切り | ○ | 照ノ富士(8勝0敗) |
☆照ノ富士「冷静に取れたかなと思います。(土俵際の感覚について)一生懸命やっているだけですね。(中日で観客も多く集まり)土俵の上でいい相撲を見せられたらいいなと思っています」