大相撲名古屋場所で通算10度目の優勝を果たした、横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が、千秋楽から一夜明けた29日、名古屋市の部屋で会見した。慢性的に両膝や腰の痛みを抱えているが「今が1番、自分の中で理想的な相撲を取っている。考えてみれば、今が1番強いのかなと思う時もある」と、充実感を口にした。
名古屋場所は初日から10連勝を飾り、首位を独走した。優勝決定戦導入後としては史上最速となる、12日目の優勝さえ予感させる強さを見せていたが、終盤戦5日間で関脇大の里、前頭隆の勝、大関琴桜に黒星。12勝3敗で並んだ隆の勝との優勝決定戦にもつれたが、これを力強く勝ちきった。圧倒的な強さを見せる取組が続く一方で、不覚を取ったことも。「稽古場でやっても、本場所でやっても、昔と違って、絶対に勝てるという自信はない」と、素直な思いも語った。
かねて目標として掲げていた2桁優勝を達成した。史上15人目。前日28日の千秋楽で優勝を決めた後に、次の目標として「11回目でしょう」と、次の優勝に照準を定めていた。それだけに「15日間、私生活から何から、今まで以上に集中してやろうと思います」と、一人横綱として普段から一段と、気を引き締めて臨むことを誓っていた。

