2日連続の大関撃破だ。西前頭2枚目の王鵬(24=大嶽)が、大関豊昇龍をすくい投げで破った。前日12日の大関琴桜戦に続く連勝で、結びの一番6戦5勝とした。昭和の大横綱大鵬の孫が、元横綱琴桜の孫、元横綱朝青龍のおいを連破。初の三役に向け、上位と当たる序盤で3勝3敗と星を五分に戻した。大関昇進を狙う関脇大の里が無傷の6連勝。1敗で大関琴桜、関脇霧島が追いかけている。

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もはや見慣れた光景だった。2日連続、結びの一番で王鵬が“銀星”を挙げた。前日の大関琴桜に続き、大関豊昇龍を連破。35本の懸賞の束を手にしても笑顔はなかった。いつも通り淡々と、花道を引きあげた。

「結びで2日連続。運がいいなと思う」。そう振り返ったが、土俵では冷静だった。「頭にない立ち合いだった」。いきなり豊昇龍が右から張り、右まわしを取りに来た。そこから冷静に上手を切る。「向こうが気にしてくれた。落ち着いて取れば大丈夫かなと」。強引な掛け投げをさばき、土俵に1回転させた。「反応したというか、待ってるくらいの気持ち」。大関を相手に落ち着いていた。

結びの一番は、祖父で昭和の大横綱大鵬の“定位置”だった。「みっともない相撲はとれない」。自覚があった。この日一番の歓声に包まれても「気負うという感覚が分からない」。前夜は元横綱琴桜の孫、この日は元横綱朝青龍のおいで18年初場所で初土俵を踏んだ同期が相手。心を乱されそうな要因が重なっても「気にしていない」と言い放つ。6度目の舞台であっさり5勝目をつかみ取った。

自己最高位で迎える今場所で、名古屋場所に続き6戦を終え3勝3敗とした。星を五分に戻しても気は緩んでいない。「良い相撲を取ったり、悪い相撲を取ったりしてしまう」。好不調の波がある癖を自覚しており「しっかり集中力を続けられるように」。視界に捉え始めた三役へ、白星を重ねる覚悟だ。【飯岡大暉】

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