大相撲の十両以上による力士会が1日、今年から名古屋場所(13日初日)の会場となる名古屋市のIGアリーナで行われ、その後は約70人の関取衆一行が、一団となって会場内を視察した。横綱豊昇龍は、土俵も土俵に近い席なども完成していないながらも、30メートルにも及ぶ天井の高さ、最大1万7000人収容(名古屋場所は7800人収容)できる会場の大きさを見た瞬間、開口一番「ウォーッ、なんじゃこれ!」と、興奮を抑えきれない様子で、大声を発した。
名古屋場所は昨年まで、60年間も開催してきたドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)から会場を移す。本場所会場が変更となるのは、85年初場所で、それまでの蔵前から現在の両国に移転した国技館以来で、実に40年ぶりだ(一時的な改修工事など除く)。歴史的な場所となるだけに、多くの関取が、IGアリーナ内に足を踏み入れると感嘆の声をあげ、スマートフォンで自撮りする力士もいた。
豊昇龍は「広いです。いつもの体育館より、非常に天井も高いし、広いし、お客さんも多く入ると思います。これを見て、お相撲さんも全員、燃えていくと思います」と、関取衆だけではなく、若い衆にとってもモチベーションが上がると代弁した。新横綱の大の里は「会場が替わるということは、ほとんどないですし、いい経験をさせてもらえると思って、この会場で相撲を取れることを楽しみたいと思います」と、静かに節目の場所に臨む思いをかみしめた。
まだ新会場に足を踏み入れていない若い衆も多い。それだけに豊昇龍は「帰ってから部屋の若い衆に伝えたい」と、この日説明を受けたこと、実際に力士会を行った支度部屋の様子などを共有していくという。続けて「この会場は巡業みたいな感じもするけど、巡業と違うのは15日間やるということ」と、横浜アリーナなどと似た雰囲気も感じた様子。大の里は「国技館、大阪、九州と、ちょっと違う会場ですけど、またしっかりと頑張りたい」と、3場所連続優勝へと視線を向けていた。【高田文太】

