日本相撲協会は26日、福岡国際センターで大相撲初場所(1月11日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を行い、関脇安青錦(21=安治川)の大関昇進を全会一致で承認した。この後、協会から送られた使者が福岡・久留米市の安治川部屋を訪れ、安青錦は昇進伝達式に臨む。

新大関誕生は昨年秋場所後の大の里以来、1年2カ月ぶりで、初場所は2横綱2大関となる。2大関は大の里が横綱昇進前の5月夏場所以来。ウクライナ出身大関の誕生は初めてで、欧州出身はブルガリア出身の琴欧州(後の琴欧洲)、エストニア出身の把瑠都、ジョージア出身の栃ノ心に次いで4人目となった。

伝達式で最も注目されるのが口上だ。貴ノ花(後の横綱貴乃花)の「不撓(ふとう)不屈」、若ノ花(後の横綱3代目若乃花)の「一意専心」、琴奨菊の「万里一空」、正代の「至誠一貫」、最近では豊昇龍の「気魄一閃(きはくいっせん)」など、それまで聞き慣れない四字熟語が、用いられることもあった。安青錦は24日の会見で、口上について「親方に『自分で考えろ』と言われてしまって。手伝ってほしいな」と、困った顔で、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)の手助けを求めていた。その時点で中身は「全く考えていない」と話していた。

安青錦は今月行われた九州場所を、12勝3敗で初優勝した。東前頭筆頭だった名古屋場所、新三役の小結だった秋場所をともに11勝4敗。九州場所は三役として2場所目ながら、直近3場所34勝、新入幕から5場所連続で11勝以上という安定感を評価されて昇進を決めた。年6場所制となった58年(昭33)以降、初土俵から所要14場所での大関昇進は、従来の琴欧洲の19場所を5場所も更新する、史上最速となった(付け出しを除く)。

◆安青錦新大(あおにしき・あらた)本名ダニーロ・ヤブグシシン。2004年(平16)3月23日、ウクライナ・ヴィンニツャ生まれ。6歳から地元クラブで柔道を始める。同クラブが事実上、レスリングクラブに変わり、レスリング技術も習得。相撲は7歳ごろから始め、19年に大阪で開催された世界ジュニア選手権にウクライナ代表で出場。大相撲では23年秋場所の前相撲で初土俵。同年九州場所で序ノ口、24年初場所で序二段優勝。24年九州場所で新十両。年6場所制で付け出しを除き、初土俵から所要9場所の新入幕、同12場所の新三役、同13場所の新関脇は、いずれも最速。新入幕から5場所連続の三賞受賞(殊勲賞1、敢闘賞2、技能賞3)は、大の里と並ぶ最長記録。得意は右四つ、寄り。家族は両親と兄。182センチ、140キロ。

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