AKB48/NGT48柏木由紀(27)が16日、香港のKITEC ROTUNDAホールで単独ライブを行い、初のアジアツアーを完走した。48グループのメンバーが海外ツアーを行うのは初めて。8月4~5日の上海公演を皮切りに、今月12日の重慶、同14日の台湾と合わせて4都市5公演で6000人を動員した。どの会場も熱気にくるまれ、中華圏での人気の高さを実証した。

AKB48メンバーとしてイベント出演などで香港を訪れたことはあったが、ソロライブはもちろん初めて。1500人の熱気に包まれたステージに立つと大きな「ゆきりんコール」が起こり、笑顔を輝かせた。AKB48でのソロ代表曲「夜風の仕業」では、ファンにマイクを向けて一緒に日本語で大合唱すると、広東語で「好勁呀!(ホウゲンアー=いいね)」とサムアップして叫んだ。ソロとして初めての海外ツアーを成功させ「我好鐘意■呀!(オーホウジョンイーレイアー=皆さん愛しています)」と地声で思いを伝えた。

中華圏でのAKB48の人気は絶大で、創成期から活躍する柏木の知名度も高い。国内の握手会にも多くのファンが来日する。1月、上海で初の海外単独ライブが実現し、今回のツアーにつながった。「最初は不安もありましたけど、めちゃめちゃ楽しかった。来てほしいと言ってくださって実際にやれたということが、うれしいです」。

今年は、NHK大河ドラマ「西郷どん」への出演をはじめ、4月からランジェリーブランド「Ravijour」のアンバサダーを務める。「自分のSNSでは大河ドラマが出てきて、(14日の)放送中には台湾にライブでいて、下着の写真が出てくる…。何やってる人なんだろうって感じですけど、それが自分らしいのかなと」。今回のツアーでも「最近ファンになった」という声が多く「この1年でやってきたことが中国のファンにも引っかかっていた。これからもいろいろな人に『いいね!』と思ってくれることを、やっていきたいです」。

デビュー当初から、キャッチフレーズに「ゆきりんワールド」と世界を意識する言葉を入れてきた。「アジアでもまだ行ったことないところはたくさんある。いつか本当に世界中に広まったらすごいことですよね」。これからも世界に「いいね!」を届けるつもりだ。【大友陽平】

※■は人ベンに欠の人が小