NGT48を運営するFloraの代表取締役に石(いし)和樹氏(42)が2月1日付で就任した。前任の岡田剛氏に代わってかじ取りを行う。
4期生が加わるなど新しい流れができつつある中、今後のグループの在り方などを聞いた。
-代表取締役に就任
石氏 身の引き締まる思いです。プレッシャーを感じる部分もありますがNGT48がさらに飛躍できるよう日々精進して参ります。
-考えている取り組みは
石氏 新潟市の「新潟駅 Nプロジェクト」や「にいがた2km」など新潟自体が大きく変化しようとしています。その中でNGT48が新潟を拠点とするグループである意味、意義をもう1度考えなければならない。新潟の良さを県内外に発信するために何をすべきかを考えていきたいと思っています。
-意識していることは
石氏 全ての活動について当たり前と思わないことです。活動の根幹の劇場公演を例に挙げますと、専用劇場を持たせていただき、日々多くのお客様にお越しいただけることは当たり前ではありません。ただ、月日がたつと当たり前に感じてしまい、気の緩みからパフォーマンスが低下してしまう可能性があるのではないかと感じています。原点回帰し、応援してくださるファンの皆さま、関係者の皆さまへの感謝を忘れず、メンバー、スタッフとも活動に向き合っていきます。
-メンバーへの接し方で意識していることは
石氏 当たり前かもしれませんが、コミュニケーションを図る場を増やしメンバーの気持ちをくみ取ることです。昨年12月10日より劇場公演の演目を変更させていただいたのですが、楽曲はメンバーの投票を元に決定するなど意見を取り入れています。一緒に0から物事を考え作り上げることで、チームワークも熱量も高まります。劇場公演だけではなく、ほかの活動でも意思を共有した上で物事を進めていくつもりです。
-今後のプランは
石氏 CDのリリースやコンサートの開催はもちろんですが、新潟の良さを発信するためにもお祭りやイベントなど、新潟につながりがある取り組みに積極的に参加したいです。これまでNGT48を引っ張ってくれたメンバーが卒業する中、今ではグループの約60%を3、4期生など加入間もないメンバーが構成している状況です。2月3日の公演から実施させていただいている「4期生の前座出演」を含め、若手メンバーをファンの皆さまにお披露目する場を増やし、新しい風を吹かせてくれることを期待しています。
-どんなグループに
石氏 新潟に愛され、新潟の誰もが知っているグループ、それが私たちの原点だと思います。その意識を高めて、改めて目指していきたいです。【聞き手・斎藤慎一郎】
◆石和樹(いし・かずき)1981年(昭56)3月26日生まれ、東京都出身。大学卒業後、商品企画の会社に入社。その後、エンターテインメント業界に転職。20年3月にNGT48を運営するFloraに入社。趣味はスポーツ観戦。