類似したネタを3月3日の当欄でも記したが、本日、またわがスマホに、「法的措置」をちらつかせるショートメールがきた。

パソコンなどの通常のメールではこの手の、脅迫的においを含んだ架空請求詐欺と思われるメールは数え切れないほど見てきたのでほぼ何の感情変化もなく淡々とスルーできるが、個人のスマホ携帯電話番号宛にくるからか、(3月3日に記事化したものに続き)今回、確か2回目となる「ショートメールパターン」のこの手の「法的措置」メールは、いちいちドキッとしてしまう。

本日のショートメールの文面は

「ご利用サイトに料金未納が発生しております。本日中に連絡なき場合法的措置を取らさせて頂きます」

というもの。そして最後に「03」で始まる電話番号と「債権」「回収」などのワードが入った“それっぽい”送信元組織名が書かれていた。

以前、ある組織から「法的措置」をちらつかせる文書が届いた後、ほおっておいたら本当に訴訟を起こされたことがあるため、99%の確率で詐欺と分かっていてもこの4文字にはやや敏感
以前、ある組織から「法的措置」をちらつかせる文書が届いた後、ほおっておいたら本当に訴訟を起こされたことがあるため、99%の確率で詐欺と分かっていてもこの4文字にはやや敏感

ちなみに3月に記したショートメールの文面は

「ご利用料金の精算確認が取れておりません。本日ご連絡無き場合、法的手続きに移行致します」

となっており、最後に「受付窓口」として「06」から始まる電話番号が書かれていた。しかし、組織名などはなく、送信元が誰なのかさっぱり分からないメールだった。

両メールは多少文章が異なるし、「06」と「03」の違いがあるから異なる組織なのかもしれないが、「本日中に連絡ない場合は法的措置をとる」という、同じ趣旨のことが書かれている。

3月のものは何の「ご利用料金」か分からない上、「送信者」も不明だが、本日きたものは「ご利用サイトの料金未納」と書かれており、送信者名が記されているから、内容がやや具体的にはなっている。

というわけで「一応、本日中に連絡した」と理論的に主張できるように、今回も、電話をかけてみた。とはいえ、番号通知でかけろとは書かれていないので、非通知でかけた。しかし、何度かけてもアナウンステープが流れることもなく、すぐ、自動的に電話が切れてしまった。

ちなみに、3月にきたショートメールの送信者から、今のところ「法的手続き」が始まった様子はない。今回の送信者は果たしてどうなのか。

しかし、何年も前からある、この種の架空請求と思われる手口、いまだに続いているということは、ダマされてしまう人がいるということであろうか。冒頭でも書いたが、ショートメールだとギクッとしてしまうため、通常のメールよりもひっかかりやすいのかもしれない。

次回はできれば送信元と直接、ねっこりと会話したいため、ショートメールよりもむしろ直電をいただければと勝手に思っている。新聞記者特有の異様なしつこさでねちねちやりとりして、相手が先に電話を切るようにもっていき「電話しても時間の無駄になる相手」という「NGリスト入り」を目指したいが、逆に、「電話に出て会話に応じる人リスト」入りしてしまい、その後爆発的な本数の脅迫的詐欺電話があちこちからかかってくる恐れもありそうだ。

【文化社会部・Hデスク】