ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ~

 関西の芸能や社会全般の時事ネタの裏、もしくは秘話ネタ、ちょっといい話などをナニワのベテラン記者がお届けします。

ナイトスクープ松本人志新局長の独自の「色」とは?

関西の名物番組「探偵! ナイトスクープ」(ABCテレビ、金曜午後11時17分=関西地区)の3代目局長に就任したダウンタウン松本人志新局長(56)が初の収録に臨んでから1カ月が過ぎました。新局長就任後、スタジオでの公開収録の観覧希望者が殺到し、同局関係者によると「ケタ違い」になっているそうです。

左から4代目秘書の増田紗織アナウンサー、松本人志新局長コピーライトABCテレビ
左から4代目秘書の増田紗織アナウンサー、松本人志新局長コピーライトABCテレビ

同番組は88年3月にスタート。視聴者から届いた「日常のくだらないネタ」から「アカデミックなネタ」まで、あらゆる依頼を、探偵役の出演芸人が徹底的に調査。笑いあり、涙ありの解決に、関西のお茶の間からは圧倒的な支持を受けています。

収録は原則、隔週2本撮り。スタジオを1つの探偵事務所(探偵局)と想定し、局長、探偵役の芸人、そして観覧客約300人を入れた公開のスタジオ収録です。

これまで観覧希望者の倍率は約10倍でしたが、松本新局長になり、競争倍率が「とんでもないことになっている」そうです。「ケタ違い」になった理由について同番組の近藤真広プロデューサー(43)はこう説明します。

「直接、松本さんをみてみたい。そういう気持ちが一番でしょうが、もう1つ。松本さんが局長を務める番組がどうなるのかをみてみたいというのもあるのではないでしょうか」

初代局長の上岡龍太郎さんは本音をズバズバと言い、探偵に「調査不足」とダメ出しもしました。01年1月放送分から、2代目局長に就任した西田敏行はVTRを見て、もらい泣き、ときには号泣も。泣きは上岡さんにはない、西田ならではの独特なスタイルで、アットホームな雰囲気がありました。

18年10カ月にわたり局長を務めてきた西田からバトンを受けた松本について近藤プロデュサーは「上岡さんの厳しさと、的確な感想。西田さんの温かく包み込む、依頼者に寄り添う部分。松本さんはこの両方を持っているのではないかと感じています」と話します。 番組オープニングには10秒以上の決まり文句があります。「探偵! ナイトスクープの時間がやってまいりました…」。上岡さんから代々続くフレーズを松本新局長は初回収録では、うまく言えず、「カンペが遠いねん。もう1回やらしてもらってええか?」とリクエスト。「不安やねん」を連呼し、笑わせました。それでも2回目は成功し「私が局長の松本人志です」とあいさつすると、会場から大きな拍手が上がりました。

実はスタッフと事前の打ち合わせのときに、こんなやりとりがありました。新局長から「あれってやらないとダメですよね」。ちょっぴり不安そうに「そうですね」と答えるスタッフに「分かりました」とスタイルを踏襲することを力強く宣言。「やっていただけるとは思っていましたが、どういう思いでやっていただけるか。上岡さん、西田さんが局長としてやってきたことをしっかりと引き継ぐ-。松本さんの番組へのリスペクトを感じました」と近藤プロデューサー。

30年以上続く長寿番組。松本新局長の就任で、観覧希望者が「ケタ違い」になる“変化”がありました。今後の番組も大きく変化していくのでしょうか。

「我々が変わっていといよりも、自然と変わっていくのかなと思います。基本的には依頼者あっての番組。西田局長のときは感動的な依頼も増えました。これは西田さんの色だと思う。松本さんになり、依頼者が松本さんに対して、どんな依頼をぶつけたいと思うのか。徐々に色が変わっていくのではないかという気がしています」

3年半前、「視聴者」として「陶器のミルクポットの中に別の陶器の器がはまり込み、取れなくなってしまった。壊さずに取ってほしい」と依頼し、出演した松本新局長。番組への思いは強い。

今月13日放送分ではVTRを見終わった松本新局長が探偵に「これ、徹底調査か?」。顔は笑っていましたが、目の真剣さは「ケタ違い」でした。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)

 ◆村上久美子(むらかみ・くみこ) 大阪(泉州)生まれ。91年入社。関西の芸能社会を中心に取材。吉本興業、宝塚歌劇、短期間ながら阪神タイガースと、関西発の3大ホットコーナーをはじめ、NMB48まで、取材歴は20年以上。

 ◆松浦隆司(まつうら・たかし) 大阪生まれ。92年入社。関西を中心にスポーツ紙の社会面担当としてエロから政治まで、ダークサイドも含め取材歴は20年以上。和歌山毒物カレー事件、橋下徹前大阪市長は茶髪弁護士時代から取材。

おすすめ情報PR

芸能ニュースランキング