乃木坂46齋藤飛鳥（21）が日本テレビ系スペシャルドラマ「リモートで殺される」（26日午後10時30分）の見どころや、女優本田翼（28）や前田敦子（29）ら、共演者とのやりとりも明かします。自身がセンターを務め、小室哲哉氏（61）の音楽業復帰作となる乃木坂46の新曲「Route　246」（24日リリース）への意気込みも語ります。

ドラマ「リモートで殺される」で、屋上から転落死した女子高生、田村由美子を演じる齋藤飛鳥

「リモートで殺される」では、高校時代に屋上から転落死した田村由美子を演じる。本田や前田をはじめ、新田真剣佑（23）や柄本時生（30）らと共演する。「乃木坂の外で、自分1人だけドラマに出演した経験がほとんどないので、緊張しました」と振り返る。

本田とは、共演シーンの待ち時間にさまざまな話題で会話したという。

「翼さんは、いろいろ話しかけてくださいました。『乃木坂卒業したら何するの？』とか、ゲームの話とか。めっちゃ明るい方で、現場でも常に大笑いしたりして、みんな楽しませてくださるタイプの方でした」

ドラマ「リモートで殺される」キャストら。上段左から新田真剣佑、本田翼、柄本時生、齋藤飛鳥。下段左から前田敦子、前野朋哉、早乙女太一

前田とは撮影後、連絡先を交換した。「現場ではあまりお話しする機会がなかったんですけど。敦子さんから連絡をくださいました」と明かす。

AKB48と乃木坂46。同じ秋元康氏プロデュースのもとで、人気グループのセンターに立った。新旧トップアイドルの邂逅（かいこう）だ。「グループの話とか、秋元さんの話とか、いろいろ話しました。子供の時にAKB48で第一線で活躍する敦子さんを見ていたので、私も興味があってたくさんお聞きしたら、全部しっかり返してくださったんです」と喜んだ。

「今の私の乃木坂での立ち位置とかも知ってくださっていて、応援してくださったり、ちょっと心配してくださるような言葉も掛けてくださったりして。やっぱり『あっちゃん』ですから、アイドル関連のお話をされると、重みが全然違うんですよ。すごく優しくしてくださるお友達ができた感じで、めっちゃうれしいです」

「リング」などで知られる中田秀夫監督から指導を受け、限られた出演時間の中で役に挑んだ。「みんなを翻弄（ほんろう）するような女の子。『ニコニコ』よりは『ニヤッ』とした笑顔を意識しました」と明かす。「ちょっとおませさんな発言をするシーンもあるんですけど、監督いわく由美子は優等生の子なので、品は保つように心がけましたね」と振り返った。

「（ドラマの企画・原案を手がけた）秋元さんも『面白くなると思いますよ』とおっしゃっていました。今の生活では身近になったリモートを使って、日常の中に非日常が混ざっている、新しいドキドキ感があると思います。期待に応えられるように頑張りました」

新曲「Route　246」のMV撮影に臨んだ乃木坂46

「Route　246」は小室氏が作曲・編曲。秋元氏が作詞を手がけた。「小室さんの音楽が好きで、どこかでいつか、一生に1度でいいから、小室さんの楽曲に携われたら…とは思っていましたけど、まさか乃木坂の曲を作ってくれる日が来るとは全く思っていませんでした」。幼少期から小室氏のファンだったという。

「最初は兄や父の影響でした。小学校の頃で、H　Jungle　with　Tさんとか、TM　NETWORKさんの曲とかを聴いていましたね。小室さんのドキュメンタリーとかも見ました。曲を作っている風景が格好よくて。『Route　246』には小室さん感があふれています。初披露が楽しみです」

新型コロナウイルスの影響で、イベント開催が難しい状況が続く。「ファンの方と直接触れあう機会がなくて、日常だった握手会とかライブとかがないと、メンバーもみんな寂しさを感じています」と吐露する。一方で、グループ初の配信限定シングル「世界中の隣人よ」をリリースするなど、新しい試みも進めている。

「配信という形で何かを表現することはできるし、ファンの方々も待ってくださっていると思う。私たちは、変わらずにファンの人を身近に思いながら、今できることをしていくしかないな、って思っています」

日本を代表するアイドルグループのセンターは、さまざまな刺激を受けながら歩みを進めていく。【取材・構成＝横山慧】

◆齋藤飛鳥（さいとう・あすか）1998年（平10）8月10日、東京都生まれ。11年8月加入、乃木坂46の1期生。ファッション誌「sweet」レギュラーモデル。9月25日公開の映画「映像研には手を出すな！」主演。158センチ。血液型O。