女優小芝風花(20)が25日、都内で、ドラマ初主演となるNHK「ふたりのキャンバス」(8月5日午後3時5分)の会見に共演の近藤正臣と出席した。

 広島の高校生が被爆者の体験を聞きながら原爆怖さを描く実際の活動をもとに、女子高生の成長を描く。

 小芝は初主演に「うれしいのと原爆がテーマなので私にできるのか不安がありました。近藤さんや共演者の方にすごく学ばせていただきました」とあいさつした。近藤については「たくさん話しかけてくれて、肩をもんでくれたり、すごく優しくしてくれました」と語った。

 テーマは原爆。「資料館を見て、すごく胸が苦しくなりました。被爆体験者の話は資料館以上でした。お話しする方も聞く方もエネルギーがいること」。

 被爆者を演じた近藤は「年を取った被爆者の方々が若い子に一生懸命に当時の経験を伝える努力はすさまじい。今度は高校生が原爆のことを伝えてほしい」と語った。

 また、3月に国連で行われた核兵器禁止条約制定を目指す会議に、日本が参加しなかったことも批判。

 「どうして核兵器廃絶の会議に日本は出席してサインをできなかったのか。さまざまな理由があることは分かります。でも広島の人にとってそんな理由なんてどうでもいい。何だあの外務大臣は。広島出身じゃないか。ちょっとむかっとしました。ごめんなさい。こういうドラマに関わった人間として、つい、そんなところまで思いがいって」と語った。

 小芝については「高校生と思っていました。そしたら『私、お酒を飲めるようになったんです』と言われ、血がすーっと引きました。撮影後の帰りの車ではすぐ眠ってしまう。リスウサギのよう」と笑った。