18年度前期NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(18年4月2日スタート)の追加キャストが22日、都内の同局で発表された。ヒロイン永野芽郁(17)の相手役となる俳優佐藤健(28)ら8人がお披露目された。

 佐藤は、主人公鈴愛(すずめ)と同じ日に病院で生まれた幼なじみで、鈴愛を守っていくソウルメイト、萩尾律を演じる。佐藤は「同じ日に生まれたという設定。最大のハードルはそこですね」と、11歳差に照れ笑い。高校生から40代までを演じる。「最初をどう乗り越えようか」と笑った。

 永野とは、映画「るろうに剣心」で共演している。当時小学生だった永野の印象を「顔立ちがはっきりしていて、かわいい美人さんだなと思った。すごいちっちゃくて、オーラがありました」と振り返り「久々にお会いして、あんまり変わっていない」と喜んだ。

 恋愛ドラマの女王、北川悦吏子氏の脚本だが「ラブストーリーだけどラブストーリーじゃないという難しい挑戦。恋愛するタイミングを逃してしまった2人。恋愛とか、夫婦の愛とかを超越した絆で結ばれている2人を演じたい」。

 朝ドラ出演は初めて。「すごく脅される。大人たちから『つらいことがたくさんあると思うけど』と、100回くらい言われた」と笑い「一番大変な永野さんを支えるのが僕の役割」と話した。

 制作統括の勝田夏子プロデューサーは、佐藤の起用について「見た感じのさわやかさと、内に秘めた熱量、そこはかとなく漂うおとこ気。がっぷりと組んで作品を作りたいと思わせる方」。北川氏とも相談して決めたという。「美しい青年であってほしい。演技の力量が試されるハイブローな脚本なので、熱烈にラブコールした」と話した。ラブストーリーを横軸、ホームドラマを縦軸にした成長物語とし「ヒロインとの微妙な距離感をむずむずと見ていただける。月9じゃない。北川さんの書かれる朝ドラです」と語った。

 ほかに、ヒロインの両親役の松雪泰子、滝藤賢一、律の両親役の原田知世、谷原章介のほか、風吹ジュン、中村雅俊、余貴美子が発表された。