韓国出身の俳優で歌手のチャン・グンソク(30)が11日、東京・調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで全国ツアー最終公演を行った。

 日本人顔負けの自在な日本語で、「寂しいでしょ? 今日は俺に任せておけ」と王様キャラトークで笑わせたり、「最後だと思うと…、うわーん」と泣きまねをしたりと、何度も会場を沸かせた。

 「人生の喜怒哀楽」が公演テーマ。昨年8月発売のアルバム「Voyage」の収録曲を中心に構成した21曲を約3時間かけてじっくりと披露した。

 ヒット曲「Tomorrow」の歌唱時には、約1万人が「25周年おめでとう。これからも前進!」と書いたメッセージカードを一斉に掲げるサプライズ演出でグンちゃんを驚かせた。「ありがとう」と感謝をした後で「ありえないでしょ。30歳なのに25周年だよ。25年後もここでライブをするよ」。

 先日の公演でも「25年後にライブをやる」と宣言をしたら、ファンから「その時にはいないかも…」とツイッターでつぶやかれたという。「空から見守ってくださいね」。ジョークで会場中の爆笑を誘った。

 11年に日本でシングル「Let me cry」で歌手デビューした当時も振り返った。「デビュー前のファンミーティングでは、会場の席の半分しか埋まっていないこともあった。みんなのおかげでここまで来られた。ありがとう。これからも、一緒にVoyage(航海)に一緒に行きましょう」。

 最後の曲は「家に帰ろう」。1万人のファンとの大合唱で「いつでも ここへおいで 待っているから」の歌詞を何度も口にした。グンちゃんからファンへのメッセージに聞こえた。