長沢まさみ(30)が主演し、フジテレビ系で4月9日にスタートする月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」(月曜午後9時、初回は30分拡大)に石黒賢(52)、佐野史郎(63)、かたせ梨乃(60)が出演することが24日、分かった。石黒は11年の映画「岳-ガク-」で長沢と共演しているものの、撮影現場で会っておらず、芝居をするのは初めてだと明かした。

 「コンフィデンスマンJP」は、長沢演じるダー子、東出昌大演じるボクちゃん、小日向文世演じるリチャードのコンフィデンスマン(信用詐欺師)3人が、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で欲望にまみれた人間たちから、大金をだましとる物語。石黒は第3話で、テレビでも名の知られた有名美術評論家ながら鑑定眼を悪用し、価値ある美術品を安く仕入れては高く売りさばく悪徳美術の城ヶ崎善三を演じる。長沢との共演について「過去にお父さん役をやったことがあるんですけど、実は会ってないんですよ。お芝居をするのは初めてです。すごくすてきな女優さんだと思っていたんで、ご一緒できて楽しかったですね。とても真面目な女優さんだなと思いました。面白くするためにはどうしたらいいかっていうことを、すごく考えてきたということが、ひしひしと伝わってきましたね」と振り返った。

 佐野は第4話で、私生活では大の映画マニアである一方、常習的に食品偽装をしている食品加工会社の社長俵屋勤を演じる。長沢との共演について「久しぶりの共演ですね。前回共演させていただいたドラマ(12年のWOWOW『分身』)はシリアスな内容で、非常に濃密な時間を過ごした記憶がありますので、懐かしさもありました。コミカルなお芝居は今回が初めてです。以前、地方ロケでみんなでよく一緒に食事してましたが、その頃を思い出しました」と懐かしそうに振り返った。

 かたせは第5話で、無能の医者である息子を偽りのスーパードクターに仕立て上げて、病院を繁盛させている拝金主義の女理事長・野々宮ナンシーを演じる。長沢とのドラマでの共演は、17年の同系「君に捧げるエンブレム」以来で「前回共演したドラマは、とてもシリアスなお芝居でしたから、今回は打って変わって思いっきり突き抜けたようなところから始まっているので、声のトーンも、お芝居のトーンも全く違っていて面白かったですね。こういうタッチのドラマの方が彼女には近い感じがします。楽しんで演じていらっしゃるのが伝わってきました」と現場での長沢の様子を明かした。

 また、冷徹なリゾート会社社長・桜田しず子役を演じる吉瀬美智子が4月16日放送の第2話、悪徳コンサルタント・斑井満役の内村光良が5月14日放送の第6話に出演することも決まった。

 長沢の月9ドラマ主演は、07年の「プロポーズ大作戦」以来11年ぶり、出演は13年の「SUMMER NUDE」以来およそ4年半ぶり。連続ドラマ主演は12年同局系「高校入試」以来5年半ぶりとなる。