河内音頭継承者の河内家菊水丸(55)が24日、大阪市内のホテルで「盆踊りツアー2018出陣式パーティー」を開催した。恒例となっているツアーで今年は全国70カ所以上を回る。この日の出陣式には大村崑(86)や西川きよし(71)ら関係者約200人が出席した。

 軽快な太鼓の音に乗って登場した菊水丸は、「太陽の塔内部再生事業広報担当アンバサダーの河内家菊水丸でございます」と自己紹介し、「大阪万博2025年決定音頭」と自ら名付けた音頭を披露。25年の万博開催地決定は今秋だが「芸能だから勝手なこともできる。一足早く、景気づけにやっときました」と説明した。

 自らを「万博マニア」と呼ぶ菊水丸は、70年の第1回大阪万博の時から、万博で河内音頭を歌うのが夢だったと話し、「70年万博の時は、三波春夫先生(の歌)が『こんにちは~』で始まった」と、当時の万博テーマソングとなった「世界の国からこんにちは」の歌詞に触れ、「その時、来ていただいた世界中の方がまた、大阪に来ていただくので、『お久しぶり~』という歌詞で…」と同音頭への思い入れを明かした。

 25年の万博で歌うため、スケジュールは空けているという。「僕の河内音頭の中では決定しているので、後は『正式』決定が欲しい」と大阪開催を心待ちにしていた。

 12年にステージ4の甲状腺乳頭がんと診断され、手術から25日で5年半となる菊水丸は、完治の手応えに「感無量という言葉がぴったり」と気持ちを語った。