A.B.C-Zが15日、東京国際フォーラムで、全国ツアーの東京公演を開催した。「ラブバトルツアー」と題し、ファンへの愛をアピール。ステージ上には巨大なハート形のセットが置かれた。今月29日に結成10周年の記念日を迎える。新旧楽曲を織り交ぜたライブで魅了した。

 巨大なハート形のセットの下から、笑顔のメンバー5人が登場した。1曲目の「花言葉」。橋本良亮(25)が「お前ら、愛してるよ」とささやくと、大歓声を浴びた。五関晃一(33)が「ラブバトル、負けないからな!」と呼びかけ、塚田僚一(31)も「僕たちの愛の戦い、覚悟しておけよ~!」とアピール。鮮やかな5色のハートが巨大モニターに映し出されると、ファン5000人から大歓声を浴びた。

 08年8月、五関、塚田、戸塚祥太(31)河合郁人(30)の4人組だった「A.B.C.」に最年少の橋本が加わり、A.B.C-Zが結成した。当時15歳だった橋本は、「いきなりライブに出ることになって、2日で十何曲覚えたりしたのでつらかったです。あまり思い出したくないくらい」と笑った。自分以外のメンバー4人は30代に突入しており、「今は僕がおじさんたちを引っ張ってます」と胸を張ると、河合から「やめろ! まだ若いわ!」と突っ込まれていた。

 11年目以降の目標について、塚田は「僕たちのライブ、いつも終わった後にファンの皆さんが拍手してくださるんです。いつか東京ドームとか、いろんな大きな会場でもそれを実現していきたいです」、河合は「海外でも5人で進出したい」と意気込んだ。

 ライブでは、デビュー曲「Za ABC~5stars~」や10周年記念日の今月29日にリリースする新曲「JOYしたいキモチ」など31曲を披露。この日は終戦記念日で、戸塚は「今日はピースの日ですね。僕らのライブには何も縛りはない。子どもから大人まで全員で楽しんでほしいです。ノーボーダー、オフザウォールです」と呼びかけた。ラストに塚田が「愛してるよ!」と呼びかけると、大きな拍手を浴びた。【横山慧】