児童虐待問題に取り組んでいるエッセイスト犬山紙子さん(37)が、幼い娘を連れて帰省していた夫でミュージシャンの劔樹人(40)が警察に通報される騒ぎがあったことについて、「通報した人のことは娘を守ろうとしてくれたので、むしろ感謝の気持ちです」と思いを語った。

劔は18日更新のツイッターで、「娘と2人で長野の実家に行った帰りの新幹線、娘が眠さで機嫌悪くなり大泣きし出し、デッキであやしていたところ、警察がゾロゾロ乗ってきて取り調べされました。重大な誘拐事件かもしれないという通報があったらしいです」と明かし、「男だけで子どもを連れているのはおかしいという、男性の育児に対する偏見。通報した人は子どものためよかれと思ってやっているのだろうし、責めることはできません。警察は警察で通報があってやっているわけだし」と複雑な思いを吐露した。

犬山さんも同日、コンテンツ投稿サービス「note」に長文をアップし、夫の騒動に言及。「今いろんなことを思っています。まず夫がこれがトラウマになって娘と2人で出かけるのが怖くなったらどうしようということ。しょうがないとはいえ傷はついているはずなのでそこはカバーしようと思います。そして、男1人で小さな子どもを連れていたら誘拐と思われてしまうこと。多分私が娘とこのやりとりをやっていてもきっと通報されてないと思うんです。通報した人のことは娘を守ろうとしてくれたので、むしろ感謝の気持ちです。大人は子どもを守る義務があるので、このノートを見て通報やめようって思う人がいたら嫌だなと思います。通報を受けた側に初めて回りましたが、それでもおかしいな?と思ったら万が一を考えて通報することが大切という認識は変わりません。虐待かも?と思ったら189に電話も積極的にしていきたい」とした。

その上で、「しかし男性が1人で小さな子どもを連れて新幹線に乗ったり、育児をしている事がまだまだ珍しい事だからというのもあるよね、と思うのです」と複雑な思いも。「男女共に育児をしていくのは大切なことです。その中で男性側にもこういうプレッシャーがあることは心に刻んでおこうと思うのです」とつづった。