30歳の「おねむ男子」伊野尾慧が放つ憎めぬ雰囲気

<ニッカンスポーツ・コム:芸能番記者コラム>

タレントにはいろんなブレークの仕方があるが、Hey!Say!JUMP伊野尾慧(30)の「おねむ男子」は、かなりユニークなケースだと思う。

5年前、「24時間テレビ」(日本テレビ系)内の「ジャニーズ男子会」のコーナーで、V6岡田准一が「いつも眠そうで、かわいくてムカつく」と発言したのが、注目されたきっかけとされている。以来、「めざましテレビ」などの情報番組や映画主演と抜てきが相次ぎ、ファンは「伊野尾革命」と盛り上がった。

それから5年。伊野尾を取材する機会があった。初めて接するナマ伊野尾は確かに脱力系だった。大丈夫かなと思わせるちょっと眠そうな顔。質問ひとつひとつにしっかり考え、彼なりの答えを返してくれるのだが、30歳の節目を迎えてのインタビューと考えると、答えにはもうひとつピリッとしたところが欲しい。

こちらの考えを見透かすように「これって新聞の取材への答えじゃないかも」としれっと言ったりする。字面だけ見ればムッとするところだが、思わず笑ってしまう。マッシュルーム・カットのおねむ顔が醸す不思議な雰囲気は憎めない。

伊野尾革命に火を付けた岡田にも何度か取材したことがある。対照的に一聞けば十返してくれるありがたい人だ。その岡田が「ムカつく」という字面とは正反対の愛情を示して、彼にスポットを当てた気持ちがナマ伊野尾を目の当たりにして分かった気がした。

ボーッとしているようで「岡田クンや先輩たちに引き上げてもらったのでここまでこれました。僕も少しでも後輩たちの力になりたい」と、そこはしっかり感謝を口にする。やっぱり憎めないのだ。