俳優杉良太郎(75)が21日、都内で、厚生労働省「知って、肝炎プロジェクトミーティング2020」に出席した。

同プロジェクトは、肝炎についての正しい知識や、肝炎ウイルス検査の必要性を国民に分かりやすく伝え、国民自らが積極的に行動していくことを目的に啓発活動を実施している。

厚生労働省肝炎対策国民運動特別参与を務める杉は、スローガンに「家族の絆で勝つ!」を掲げた。「今は家族で食事をしたり、顔を合わせる機会が減って、家族の絆が希薄になっている」とし、「検査も悩み事の解決も家族の誰かの後押しがあって実現する。とても大切なことと痛感しています」と訴えた。

勉強会では、杉の「1人1人の意見を聞いて対策を考えたい」のこだわりから、参加者全員が意見を述べた。EXILE白浜亜嵐は「若者に訴えるために、もっとSNSをつかうべき」とした。その上で杉は「この活動を9年間やってきて感じるのは、権利を放棄している人が多い」と警鐘を鳴らした。「検査をしてくださいと頭を下げても、自分は大丈夫だと、人ごとだと思っている人が多い。国が守ろうとしているのに、そんな国は他にない。自己管理をもう1度考えていただきたい」と厳しい口調で話した。

またこの日、演歌歌手伍代夏子が厚生労働省肝炎対策特別大使を委嘱された。伍代はC型肝炎を患った経験がある。「肝炎ウイルスは地球上から根絶できると信じています。今は副作用がない薬もあるので、この啓発活動に力を入れていきたいです」と語った。

同ミーティングにはスペシャルサポーターとして、AKB48向井地美音、横山由依、EXILEのNESMITH、乃木坂46秋元真夏、久保史緒里、瀬川瑛子、島谷ひとみら計23人が出席した。