酒を飲んで車を運転したとして道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕され、30日に留置先の警視庁東京湾岸署から釈放された演歌歌手小金沢昇司(62)の関係者は同日も、仕事の対応に追われた。

小金沢のレギュラーラジオ番組「小金沢くんの波乗り歌謡曲」は、29日に放送予定だった西日本放送、山口放送、栃木放送などが放送を取りやめた。同日の長崎放送は差し替えが間に合わずに放送された。30日の岐阜放送は「ぎふチャン Music Sharing」に差し替えて、「波乗り」の打ち切りを決めた。

また今月14日収録済みで、12月12日放送予定のBS朝日「人生、歌がある」については対応を協議中。同19日の生放送は出演キャンセルとなった。12月22日収録予定だったBSテレ東「演歌の花道」も出演キャンセルが決まった。

小金沢は30日午後3時34分、東京湾岸署から釈放されていた。黒のスーツとネクタイ姿でマスクを外して「すみませんでした」「本当に申し訳ありませんでした」などと頭を計4回下げて謝罪し、車で同署を後にした。付き添った弁護士が「本人の体調が悪く、記憶も混乱していることから、後日改めて正確に整理してからコメントなどをしたい」などと説明していた。

調べによると、小金沢は11月28日、1人で車を運転して東京都杉並区の環状7号線を走行中、同日正午すぎトラックに追突。現場に駆けつけた警察官が呼気検査をしたところ、基準値の1リットルあたり0・15ミリグラムを上回るアルコールが検出されて警視庁高井戸署に逮捕された。けが人はなかった。芸能人が留置されることが多い東京湾岸署に移送されており同30日午前、送検された。