新国立劇場(東京都渋谷区)は15日、劇場の換気状況に関する調査結果をまとめ、公式ウェブサイトで公表した。

新型コロナウイルス感染拡大防止の重要な要素である換気が、劇場とリハーサル室で十分に行われているのかを確認する目的で実施。慶大理工学部の奥田知明教授に依頼し、オペラパレス、中劇場、小劇場、リハーサル室で19年に計測した二酸化炭素(CO2)濃度を用いて実際の換気状況を検証。また、劇場内でスモーク発生装置を使用して微粒子を発生させ、濃度と減少速度を検証するなどして換気状態を推定している。

調査の結果、「換気状態は良好」との結果になったという。

舞台から客席にスモークを噴出しても、粒子は客席に直接流れないことや、フィルター効果の高さ、約2000人が入ってもCO2濃度は外気と同レベル空気が新鮮に保たれていることなどが報告されている。