女優中村玉緒(本名奥村玉緒)さんが、9日に肺炎のため亡くなった。86歳。所属事務所が発表した。

中村さんは上方歌舞伎の名門成駒屋の2代目中村鴈治郎の長女として生まれ、兄は中村扇雀という歌舞伎の名門で育った。1962年には俳優勝新太郎さんと結婚。97年に勝さんが下咽頭がんで亡くなるまでの35年間の結婚生活を送った。

おしどり夫婦として知られた中村さんが「私は市川雷蔵さんと結婚するつもりだった」と語るイベントがあった。23年1月22日、ヒロインを演じた映画「大菩薩峠」(60年、三隅研次監督)の4K上映記念のトークイベントに出席。1969年7月に37歳で亡くなった八代目市川雷蔵さんは同作で主役を務め、中村さんとは幼なじみだった。

雷蔵さんと夫勝新太郎さんとの関係を聞かれ「仲良かったですね。私は雷蔵さんと結婚するつもりだったんだけど、知らない内に主人と結婚しました。主人も『雷ちゃんと結婚すると思ったけど、俺と結婚したんだな』と言ってました」と、笑顔で明かした。

健康のひけつについて「朝も、お昼もきっちり食べます。入院するような病気はしたことがありません」と語っていた。

だが、翌2月に仕事先の名古屋で誤って転倒したため緊急搬送。背骨の圧迫骨折と診断され、年齢的にも1人で日常生活を送ることが困難なため都内の介護施設で療養生活を送っていると、所属事務所は明かしていた。

◆中村玉緒(なかむら・たまお)本名奥村玉緒。1939年(昭14)7月12日、京都生まれ。01年から京都市特別観光大使を務め、11年から、「京都名誉観光大使」に就任。血液型O。

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