ツイッターでの不適切な投稿をめぐり、来年度のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証を降板した歴史学者の呉座勇一氏が所属する国際日本文化研究センターは24日、所属教員が他者を傷つける発言を繰り返していたとして、公式ホームページで謝罪した。

井上章一所長名で「今回の発言は、多様性を尊重する本センターの方針に著しく背く行為と判断したため、所長および副所長が当該教員に厳重な注意を行い、傷つけられた方々に対し誠実に謝罪するよう厳しく指導いたしました。本件におきまして、ツイッター上の発言を目にして不快な思いを抱かれた方々、また直接に迷惑をこうむられた関係者の皆さまには、心より深くおわび申し上げます。本センターは、性別・国籍はもとよりいかなる差別も厳しく禁ずる組織であり、今後、引き続き経緯を精査し規則等に照らし適切な対処を行います。併せて教職員の私的利用も含めたSNS利用ガイドラインを早急に公開し教職員に周知徹底し、このような事態が2度と起こらないよう努めてまいります」となどとつづった。

呉座氏はツイッターで、女性研究者をおとしめる投稿を長期にわたって繰り返していたことが発覚。女性研究者が抗議、批判の声が高まったこともあり「一連のやゆ、誹謗(ひぼう)中傷について深く反省し、おわび申し上げます」などとした謝罪を投稿していた。