稲垣吾郎(48)主演映画「窓辺にて」(今泉力哉監督)が今年11月に全国公開されることが5日、分かった。
「愛がなんだ」「街の上で」「猫は逃げた」など話題作を連発する今泉監督の完全オリジナル作品。撮影は昨年7月、都内近郊で行われた。
今泉監督は、一筋縄ではいかない繊細な恋人たちの心の機微を描き、その恋愛観が熱烈に支持されており、特にオリジナルラブストーリーには定評がある。今作は監督にとって17作目となる完全オリジナル。今泉ワールドの特徴である等身大の恋愛模様に加え、好きという感情そのものについて深く掘り下げた、美しい大人のラブストーリーに仕上がった。
この今泉作品に、「半世界」「クソ野郎と美しき世界」など斬新な役柄に挑んできた稲垣が初参加する。稲垣が演じるのは、ある悩みを持つフリーライター市川茂巳。稲垣による繊細な芝居とただそこにいるだけで華やかな存在感によって、これまで今泉が描いてこなかった美しくもはかなげな大人のラブストーリーが実現した。
関係者は、フランス映画のような珠玉のラブストーリーだと絶賛。2人にとって新たな境地へと期待が膨らむ作品となりそうだ。
稲垣は「今泉監督作品のファンでしたので、今回ご一緒させていただきとてもうれしかったです。僕自身、主人公の茂巳というキャラクターに共感するところもあり、撮影期間は監督と言葉よりも心で通じ合っているような感覚でいました。目に映らないものや漂う空気感をとても大切にされている今泉監督。早く皆さんに見ていただきたい美しい作品になったと思います」とコメント。
今泉監督も「稲垣さんと映画をつくりませんか、というお話をいただき、長年温めていた、万人からは理解されないかもしれないとある感情、についての映画をつくろうと思い、脚本を書き進めました。きっと稲垣さんならこの主人公の中に渦巻く複雑な心を体現してくれるのではないかと思ったからです。できあがった映画を今、目の前にして、ああ、この映画の主人公が稲垣さんで本当によかったなと思っています。美しくて、寂しくて、温かくて。18年の東京国際映画祭で『半世界』と『愛がなんだ』が同じコンペティション部門にノミネートされた出会いから、さまざまな人々との巡り合いを通して、この映画が生まれたことをとてもうれしく思っています。『窓辺にて』楽しんでいただければ幸いです」とコメントした。
◆「窓辺にて」 フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)は、編集者である妻・紗衣が、担当している売れっ子小説家と浮気しているのを知っている。しかし、それを妻には言えずにいた。それを知った時に自分の中に芽生えたある感情についても悩んでいたからだ。ある日、とある文学賞の授賞式で出会った女子高生作家・久保留亜の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれた市川は、久保にその小説にはモデルがいるのかと尋ねる。いるのであれば会わせてほしい、と…。



