女優の島田陽子(しまだ・ようこ)さんが25日、都内の病院で死去した。69歳だった。関係者によると、大腸がんを患って入院しており、最近になって体調が急変したという。

島田さんは1953年(昭28)5月17日、熊本生まれ。70年に「おさな妻」で女優デビュー。71年に最高視聴率42・7%を記録したドラマ「続・氷点」ではヒロインを演じ、人気女優となった。その後も映画「犬神家の一族」やドラマ「白い巨塔」など、多くの作品に関わった。80年の米テレビドラマ「将軍 SHOGUN」ではヒロインを演じ、翌81年にゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞。「国際女優」と評された。

80年代には内田裕也さんとの不倫熱愛で話題となり、92年のヘアヌード写真集「Kir Royal」は50万部を超えるベストセラーとなり、ヘアヌードブームの一端を担った。他にも男性遍歴をつづった著書出版や、57歳でのセクシー路線のビデオ出演、死後の宇宙葬の予約など、話題に事欠かなかった。一時期は「島田楊子」の名で活動した時期もあった。近年はチェ・ゲバラのドキュメンタリー映画の撮影に向けて準備していたという。